問題: ArcGIS pro のラベル配置プロパティが ArcGIS Online Map Viewer に保持されない

説明

ArcGIS Pro では、フィーチャレイヤーのラベル配置プロパティは、レイヤーがホストフィーチャレイヤーとして ArcGIS Online に公開されても保持されません。以下の図は、ArcGIS Pro のラベルの配置と、ArcGIS Online Map Viewer および Map Viewer Classic の Web マップを示しています。

ArcGIS Pro:

ArcGIS Pro の道路レイヤーのラベルでは、ラベルとラインフィーチャの間にオフセットが表示され、ラベルはラインの曲線に追従します。

ArcGIS Online Map Viewer の場合:

ArcGIS Online Map Viewer では、道路レイヤーのラベルはラインフィーチャにオーバーラップしているため、両者の間にオフセットは表示されません。

ArcGIS Online Map Viewer Classic の場合:

ArcGIS Online Map Viewer では、道路レイヤーのラベルはラインフィーチャにオーバーラップしているため、両者の間にオフセットは表示されず、ラベルはラインの曲線に追従しません。

原因

この仕様は ArcGIS Online の制約です。ホストフィーチャレイヤーのラベルが異なる形で表示されるのは、ArcGIS Pro のラベル配置プロパティが ArcGIS Online と互換性がないためです。

解決策または対処法

この問題に対して考えられる回避策は次のとおりです。

ArcGIS Online Web マップで、ホストフィーチャレイヤーのラベル設定を構成します。

Map Viewer または Map Viewer Classic でラベル設定を構成し、Web マップでのラベルプロパティの表示方法を制御します。 Map Viewer または Map Viewer Classic で、Web マップのホストフィーチャレイヤーを参照し、ラベル設定を構成します。手順については、「ArcGIS Online: ラベルの設定 (Map Viewer)」または「ArcGIS Online: ラベルの作成 (Map Viewer Classic)」をご参照ください。

ArcGIS Pro で [ラベルをアノテーションに変換 (Convert Labels To Annotation)] ツールを使用して、ラベルをアノテーションに変換する

ArcGIS Pro で、[ラベルをアノテーションに変換 (Convert Labels To Annotation)] ツールを使用してフィーチャレイヤーのラベルをアノテーションに変換し、タイルレイヤーとして ArcGIS Online に公開します。

ArcGIS Pro を起動し、ラベル付きのフィーチャレイヤーを含むプロジェクトを開きます。
[ジオプロセシング] ウィンドウで、[ラベルをアノテーションに変換 (Convert Labels To Annotation)] ツールを検索します。これを実行する手順については、「ArcGIS Pro: ジオプロセシングウィンドウでのツールの実行」をご参照ください。

[ジオプロセシング] ウィンドウでツールを検索すると、最初の検索結果として [ラベルをアノテーションに変換 (Convert Labels To Annotation) (カートグラフィツール)] という名前のツールが表示されます。

[ラベルをアノテーションに変換 (Convert Labels To Annotation)] ツールを使用して、フィーチャレイヤーのラベルをアノテーションに変換します。詳細については、「ArcGIS Pro: アノテーションへのラベルの変換の準備」をご参照ください。
レイヤーをホストタイルレイヤーとして ArcGIS Online に公開します。詳細については、「ArcGIS Pro: デフォルト構成を使用した Web タイルレイヤーの共有」をご参照ください。

以下の図は、ArcGIS Online Map Viewer および Map Viewer Classic で保持されるラベルの配置を示しています。

ArcGIS Online Map Viewer の場合:

ArcGIS Online Map Viewer の道路レイヤーのラベルでは、ラベルとラインフィーチャの間にオフセットが表示され、ラベルは ArcGIS Pro と同様にラインの曲線に追従します。