時間フィールドと日付フィールドを連結すると、ArcGIS Pro の日付とタイムスタンプが増える

説明

ArcGIS Pro では、[フィールド演算 (Calculate Field)] ツールを使用してテーブルの 2 つ以上の属性を 1 つのフィールドに連結することができます。 ただし、一部のケースでは、時間フィールドと日付フィールドを連結すると、出力のすべてのエントリに日付とタイムスタンプが追加されます。 出力に追加される日付とタイムスタンプは「30/12/1899」と「00:00:00」です。

また、マップに追加する場合、時間フィールドのすべてのエントリにデフォルトの日付値である「30/12/1899」が追加されます。

以下は、出力、および ArcGIS Pro のデータの属性テーブルの時間フィールドに追加される日付とタイムスタンプの例を示したものです。

データを Microsoft Excel で表示すると、時間フィールドと日付フィールドがどちらも正しく表示されます。

原因

Excel ファイルを ArcGIS Pro のマップに追加すると、ジオデータベースによって時間フィールドと日付フィールドの形式が datetime yyyy-mm-dd hh:mm:ss AM または PM に設定されます。 時間フィールドと日付フィールドがどのように表示されるかは、Windows オペレーティング システムの設定によって決まります。

これにより、デフォルトの日付値である「30/12/1899」が日付値なしで時間フィールドに自動的に追加され、タイムスタンプ「00:00:00」が時間値なしで日付フィールドに追加されます。

解決策または対処法

この問題を解決するには、時間フィールドと日付フィールドを連結する前に、[時間フィールドの変換 (Convert Time Field)] ツールと日付フィールドの追加のタイムスタンプを使って時間フィールドのデフォルトの日付値を削除します。

1. [時間フィールドの変換 (Convert Time Field)] ツールを使用して、時間フィールドのデフォルトの日付値を削除します。
   1. ArcGIS Pro の [解析] タブで、[ツール] をクリックして [ジオプロセシング] ウィンドウを開きます。
   2. [ジオプロセシング] ウィンドウで [時間フィールドの変換 (Convert Time Field)] ツールを検索して選択します。
   3. [時間フィールドの変換 (Convert Time Field)] ツール ウィンドウの [入力テーブル] で、ドロップダウン矢印をクリックして入力テーブルを選択します。
   4. [入力時間フィールド] でドロップダウン矢印をクリックし、追加の日付を表示する時間フィールドを選択します。 この例では [Time_Sample] フィールドが選択されています。
   5. [出力時間タイプ] でドロップダウン矢印をクリックし、[テキスト] を選択します。
   6. [出力時間形式] にカスタム時間形式を入力します。 たとえば、時間を「07:30 AM」のように表示するにはボックスに「hh:mm tt」と入力します。 詳細については、「ArcGIS Pro: ダイナミック テキストのタグ」をご参照ください。
   7. [実行] をクリックします。 出力が新しいフィールドに入力されます。

2. デフォルトの日付値を時間フィールドから削除したら、「操作手順: ArcGIS Pro の日付フィールドからタイムスタンプを削除する」のワークフローを参照して日付フィールドから余計なタイムスタンプを削除します。

3. [フィールド演算 (Calculate Field)] ツールを使用して、変換済みの時間、およびステップ 1 と 2 で作成した日付フィールドを連結します。 この手順については「操作手順: ArcGIS Pro のテーブル内のフィールドを連結する」をご参照ください。

DateTime フィールドの余計な日付とタイムスタンプなしで時間フィールドと日付フィールドが連結されます。