問題

ArcMap で [レイヤー → KML (Layer To KML)] ツールを使用するときに警告メッセージが表示される

Last Published: March 5, 2021

説明

ArcMap で [レイヤー → KML (Layer To KML)] ツールを使用してポリゴン フィーチャ レイヤーを KML に変換すると、ジオプロセシング ツールは正常に実行されますが、次の警告メッセージが返されます。

警告: 001385: レイヤー (<値>) のフィーチャ (OID = <値>) には 30,000 を超える頂点があります。 このフィーチャはすべての KML ビューアーに表示されない可能性があります。

[レイヤー → KML (Layer To KML)] ジオプロセシング ツールを使用してポリゴン フィーチャ レイヤーを KML ファイルに変換すると、[結果] ウィンドウに表示される警告メッセージ

他の ArcGIS 製品では、KMZ レイヤーは正常に表示されます。 以下の例では、ArcGIS Earth で KMZ レイヤーを表示すると、すべてのポリゴン フィーチャが表示されます。

ArcGIS Earth で KMZ レイヤーを表示すると、すべてのポリゴン フィーチャが表示される

しかし、サードパーティの KML ビューアーで表示すると、すべてのポリゴン フィーチャが表示されるわけではありません。 以下の例では、一部のフィーチャが Google Earth Pro で表示されない状態を示します。

Google Earth Pro で KMZ レイヤーを表示しても、すべてのポリゴン フィーチャが表示されない

原因

この問題は、ポリゴン フィーチャに 30,000 を超える頂点がある場合に発生します。

注意: レイヤー内の各ポリゴン フィーチャの頂点の数を計算する方法については、「操作手順: ArcMap でライン フィーチャまたはポリゴン フィーチャの頂点を数える」をご参照ください。

解決策または対処法

ArcMap で [頂点の間引き (Generalize)] ツールを使用してポリゴン フィーチャ レイヤーを単純化し、[レイヤー → KML (Layer To KML)] ツールを使用して KMZ ファイルに変換します。

注意: あるいは、ArcGIS Earth や ArcGIS Pro など、別の ArcGIS 製品で KMZ ファイルを開き、30,000 以上の頂点を持つポリゴン フィーチャ レイヤーを表示する方法もあります。
  1. ArcMap を起動し、ArcGIS Desktop または Advanced ライセンスで目的のプロジェクトを開きます。
  2. [検索] ウィンドウで [頂点の間引き (編集) (Generalize (Editing))] ツールを検索します。 手順については、ArcMap: 検索ウィンドウを使用した、ツールの検索」をご参照ください。

検索結果に [頂点の間引き (編集) (Generalize (Editing))] ツールを示す [検索] ウィンドウ

  1. 次のように [頂点の間引き (Generalize)] ツール パラメーターを構成します。
    1. [入力フィーチャ] ドロップダウン リストからポリゴン フィーチャ レイヤーを選択します。 この例では、「HYDROMETRIC_WATERSHEDS」が選択されています。
    2. 必要に応じて [tolerance (オプション)] の値を指定します。 詳細については、「ArcMap: 構文」をご参照ください。 この例では、許容値は 0.001 度 (10 進) に設定されています。
    3. [OK] をクリックします。
許容値が 0.001 に設定された入力フィーチャを示す [頂点の間引き (Generalize)] ダイアログ ボックス
  1. [レイヤー → KML (Layer To KML)] ツールを使用し、ポリゴン フィーチャ レイヤーを変換します。 [検索] ウィンドウを開き、[レイヤー → KML (変換) (Layer To KML (Conversion))] ツールを検索します。 手順については、ArcMap: 検索ウィンドウを使用した、ツールの検索」をご参照ください。
検索結果に [レイヤー → KML (変換) (Layer To KML (Conversion))] ツールを示す [検索] ウィンドウ
  1. 次のように [レイヤー → KML (Layer To KML)] ツール パラメーターを構成します。
    1. [レイヤー] ドロップダウン リストからポリゴン フィーチャ レイヤーを選択します。 この例では、「HYDROMETRIC_WATERSHEDS」が選択されています。
    2. [出力ファイル] で参照 参照アイコンの画像 アイコンをクリックし、KMZ ファイルを目的の場所に保存し、ファイル名を指定します。
    3. 必要に応じて [レイヤーの出力スケール (オプション)] の値を指定します。 デフォルトでは、この値は 0 に設定されています。
    4. [OK] をクリックします。
入力ポリゴン フィーチャ レイヤーを KMZ ファイルに変換するためのデフォルト値を示す、[レイヤー → KML (Layer To KML)] ダイアログ ボックス
  1. [レイヤー → KML (Layer To KML)] が正常に実行されると、システム トレイにポップアップ通知が表示されます。 ポップアップ通知をクリックして [結果] ウィンドウを開きます。 ジオプロセシング ツールは警告メッセージを返さずに正常に実行されます。
[レイヤー → KML (Layer to KML)] ジオプロセシング ツールが、30,000 以上の頂点が含まれるという警告メッセージを返さずに、正常に完了した状態の [結果] ウィンドウ

以下の図に、Google Earth Pro に KMZ ファイルのすべてのポリゴン フィーチャが表示されている状態を示します。

KMZ ファイルのすべてのポリゴン フィーチャを示す Google Earth Pro

記事 ID: 000025041

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