ArcGIS Pro でマップまたはレイアウトをエクスポートする際に一部の設定が無効になる

説明

ArcGIS Pro でマップまたはレイアウトをエクスポートしようとすると、[フォント] や [PDF 設定]、[色の管理] など、[エクスポート] ウィンドウの一部の設定が無効になります。

原因

この問題の既知の原因として、次のようなものがあります。

• [画像として出力] チェックボックスがオンになっていると、[フォント] セクションと [PDF 設定] セクションが無効になります。 画像にマップまたはレイアウトをエクスポートする場合、[フォント] と [PDF 設定] は使用できません。
• ArcGIS Pro 2.8 では、[画像として出力] チェックボックスをオフにしても [ジオリファレンス情報をエクスポート] チェックボックスが無効のままになります。 このことは既知の制限事項です。 詳細については、「BUG-000139975」をご参照ください。
• ArcGIS Pro で色管理が有効になっていない場合、[色管理] 設定は無効になります。

解決策または対処法

原因に従って、次の選択肢からいずれか 1 つを使用し、この問題を解決してください。

[画像として出力] チェックボックスをオフにして [フォント] と [PDF 設定] を有効にする

1. ArcGIS Pro プロジェクトを開きます。
2. アクティブなビューに応じて、[共有] タブの [出力] グループで [マップのエクスポート] か [レイアウトのエクスポート] をクリックします。 こちらの例ではマップ ビューがアクティブになっているため、[マップのエクスポート] をクリックすると [マップのエクスポート] ウィンドウが開きます。
3. [マップのエクスポート] ウィンドウの [プロパティ] タブで [圧縮] ノードを展開します。 [画像として出力] チェックボックスをオフにします。

[画像として出力] チェックボックスをオフにしてから、[オーバープリントのシミュレート] チェックボックスをオンおよびオフにする

ArcGIS Pro で、[画像として出力] チェックボックスをオフにしてから [オーバープリントのシミュレート] チェックボックスをオンおよびオフにすると、[ジオリファレンス情報をエクスポート] チェックボックスが利用できるようになります。

1. 上記のワークフローのステップ 1 ～ 3 を実行します。
2. [マップのエクスポート] ウィンドウの [プロパティ] タブで [PDF 設定] ノードを展開します。 [オーバープリントのシミュレート] チェックボックスをオンおよびオフにすると、[ジオリファレンス情報をエクスポート] チェックボックスが利用できるようになります。

注意: 代替策として、[エクスポート] ウィンドウの [プロパティ] タブにある [ファイル タイプ] で、ファイル タイプを別の形式に変更して目的の形式に戻すことで [ジオリファレンス情報をエクスポート] チェックボックスが利用できるようになります。

色の管理を有効にして [エクスポート] ウィンドウの [色の管理] 設定を有効にする

ArcGIS Pro では色管理がデフォルトで無効になっています。 [オプション] ウィンドウで色の管理を有効にし、マップまたはレイアウトのエクスポート時に [エクスポート] ウィンドウの [色の管理] 設定が有効になるようにします。 詳細については、「ArcGIS Pro: 色管理の有効化」をご参照ください。

以下の画像は、ArcGIS Pro でマップまたはレイアウトをエクスポートする際に、[エクスポート] ウィンドウで [フォント]、[PDF 設定]、[色の管理] の各設定が利用可能になっている様子を示したものです。