問題

ArcGIS Pro でジオリファレンス ツールが無効になっている

Last Published: July 23, 2021

説明

[ジオリファレンス] タブのジオリファレンス ツールを使用し、マップのラスター データセットをジオリファレンスしようとすると、次の図に示すように、[自動ジオリファレンス]、[コントロール ポイントのインポート]、[コントロール ポイントの追加] などのツールは無効になります。

[準備] グループと [調整] グループ、および無効になったツールを示す [ジオリファレンス] タブ。

原因

定義済み座標系を持つマップにラスター データセットを追加すると、データセットはマップと同じ座標系で自動的に表示されます。 この問題は、ラスター データセットで定義された座標系がマップの座標系と異なるため、リアルタイムに投影しなくてはならない場合に発生します。 したがって、ラスター データセットは表示およびクエリでのみ使用され、実際のデータセットは修正できません。 詳細については、「ArcGIS ブログ: リアルタイムでの投影および地理座標変換」をご参照ください。

たとえば、次の図では、ラスター レイヤーが NAD 1983 で保存されているにもかかわらず、マップの座標系 (WGS 1984 Web メルカトル (球体補正)) で描画される状態を示します。

データ フレームの [現在の XY] が、マップの座標系に基づく WGS 1984 Web メルカトル (球体補正) に設定されているが、ラスター レイヤーの座標系は NAD 1983 である [マップ プロパティ] ウィンドウ。

解決策または対処法

この問題を解決するには、ArcGIS Pro のマップの座標系とラスター レイヤーの座標系を同じものにします。

ラスター レイヤーを含む ArcGIS Pro プロジェクトを開き、マップの座標系をラスター レイヤーの座標系に合わせて設定します。 これを実行する手順については、「ArcGIS Pro: マップとシーンの座標系の指定」をご参照ください。

データ フレームの [現在の XY] が NAD 1983 に変わり、マップのレイヤーがラスター レイヤーの座標系で描画されます。

次の図に、ArcGIS Pro の [準備] グループと [調整] グループでジオリファレンス ツールが有効になった状態を示します。

[準備] グループの [表示範囲にフィット] ツールと、[調整] グループの [自動ジオリファレンス]、[コントロール ポイントのインポート]、[コントロール ポイントの追加] ツールが使用可能な状態の [ジオリファレンス] タブ。

記事 ID:000025915

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