問題
ArcGIS Pro は、特定のツールと機能について ArcGIS Pro のユーザー インターフェイスまたはドキュメントに特に明記されていない限り、OneDrive や Google Drive などのクラウド ストレージ サービスの使用を現在サポートしていません。
ArcGIS Pro のソフトウェア開発チームは、今後のリリースでクラウド ストレージをさらにサポートすることに向けて努力しています。 この記事は、最新のサポート状況を反映するように更新されます。
この記事の他の 2 つの目的は、ArcGIS Pro とクラウド ストレージ サービスを操作するときに発生する一般的な問題について説明すること、およびクラウド ストレージの使用を避けることができないユーザーのために、可能であれば問題を防ぐように説明することです。
利用できるさまざまなクラウド ストレージ サービスがありますが、この記事では OneDrive に焦点を合わせます。OneDrive が、ArcGIS Pro ユーザーによって最もよく使用されるサービスだからです。 別のサービスを使用する場合にも同じ問題が発生することがあり、同様の対策を行って、それらの問題を防ぐことができます。 SharePoint に格納されたファイルは、OneDrive に格納されたファイルと同じ特徴および挙動の多くを示すということに注意してください。
クラウド ストレージに関するほとんどの問題は、次の理由で発生します。
完全な解決策ではありませんが、次の対策を行うことによって、多くの問題を防ぐことができます。
以下のセクションでは、識別されているいくつかの問題について説明します。
ドキュメント フォルダーの自動同期
一部の組織 (特に、大きい組織) は、バックアップなどの OneDrive の機能から恩恵を受けるために、すべてのメンバーのドキュメント フォルダーを、OneDrive と同期するように構成します。 ArcGIS Pro は、プロジェクト ファイル、デフォルト ジオデータベース、ツールボックスなどのファイルを、ユーザーのドキュメント フォルダー (デフォルトでは、たとえば C:\Users\<ユーザー名>\Documents) に格納します。 このような環境で、問題が発生することがあります。 この原因を検出するのは、困難である場合があります。OneDrive の同期が、組織の多くのメンバーに気付かれないほどシームレスであることがあるからです。 ドキュメント フォルダーが OneDrive と自動的に同期されているかどうかが不明である場合、IT 部門に問い合わせてください。
推奨事項: プロジェクト、ジオデータベース、およびツールボックスを、OneDrive と同期されていない別のフォルダーに作成するように、ArcGIS Pro を構成します。
SharePoint または OneDrive の URL を使用するパスからのデータ
OneDrive に格納されたファイルおよびフォルダーには、HTTP を経由してデータにアクセスするために他のユーザーによって共有され、使用されることが可能な URL が割り当てられます。 ArcGIS Pro には、パスからの [データの追加] オプションがあり、このオプションを使用して、データをローカル パスまたは URL から追加できます。 ただし、OneDrive または SharePoint の URL を追加しようとすると、エラーが発生します。
推奨事項: データを SharePoint または OneDrive の外部のフォルダーにコピーし、そのフォルダーからデータに接続します。 たとえば、データを、OneDrive と同期されていないネットワーク ドライブにコピーし、そのフォルダーのパスを使用して ArcGIS Pro に接続します。
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