操作方法: チェックサム (MD5) を使用する方法とタイミング
概要
チェックサムとは
チェックサムとは、ファイルを一意に識別するために使用される一連の数字や文字のことです。 チェックサムの最も一般的な用途は、ダウンロードした ArcGIS 製品のインストール ファイルやパッチ ファイルのコピーなど、ファイルのコピーが原典と一致するかどうかを確認することです。
チェックサムの仕組み
ファイルはアルゴリズムを通じてプッシュされます。これによって、チェックサム (別名「ハッシュ」) と呼ばれる、英数字の一意の文字列が出力されます。 ファイルが異なれば、ごくわずかな違いしかない場合でも、チェックサム値は異なります。
チェックサム値は、複数のアルゴリズムを使用して生成できます。 Esri では、MD5 というアルゴリズムを使用してチェックサム値を生成しています。 他には、SHA-1、SHA-256、SHA-512 などのアルゴリズムがあります。

チェックサム値の確認が必要となる状況
ダウンロード、転送、格納時にファイルが変更されることがあります。 たとえば、ダウンロード中にネットワーク接続に問題が発生すると、ファイルは正常にダウンロードされないことがあります。 あるいは、ハード ドライブ ストレージに問題がある場合も、ファイルが変わることがあります。
注意: チェックサムを使用して、任意の種類のファイルを確認することができます。 この記事の手順は、インストーラーおよび実行ファイルに固有です。
手順
ファイルのチェックサムの計算方法 (Windows)
注意: この手順では Windows 7 と Windows Server 2008 R2 に搭載されている Windows PowerShell を使用します。 32 ビットおよび 64 ビットプラットフォームの Windows XP、Windows Server 2003、Windows Vista、および Windows Server 2008 用の複数のバージョンの PowerShell をダウンロードできます。
- Windows メニューから Windows PowerShell を開きます。

- 「Get-FileHash」と入力します。
![[Windows Powershell Administrator] ウィンドウの画像](https://s3-us-west-2.amazonaws.com/ist-app-support-files/000020408/00N39000003LL2C-0EMf2000000FWu8.png)
- 確認するファイルをローカル ディレクトリから Powershell ウィンドウにドラッグ アンド ドロップします。 ファイルがネットワーク ドライブに格納されている場合は、UNC パスまたは Windows ファイル エクスプローラーでマッピングされたドライブ文字からファイルのディレクトリを開き、以下に示すように Powershell ウィンドウにファイルをドラッグ アンド ドロップします。 この例では、ArcGIS Pro 2.3 の実行ファイルを使用します。

- ファイル名に続いて、Space キーを押して「-Algorithm MD5」と入力し、MD5 アルゴリズムを使用することを指定します。 最終的なコマンドの例を以下に示します。ここで、<filepath> はファイルの絶対パスです。 この例では、パスは C:\arcgis\ArcGISPro_23_167023.exe です。
Get-FileHash <filepath> -Algorithm MD5
- Enter キーを押します。 MD5 アルゴリズムを使用するチェックサム値が出力されます。
![出力チェックサム値を示す [Windows Powershell Administrator] ウィンドウの画像](https://s3-us-west-2.amazonaws.com/ist-app-support-files/000020408/00N39000003LL2C-0EMf2000000FWuI.png)
- 出力したチェックサム値と、Esri が提供するチェックサム値を比較します。 製品のダウンロードは、My Esri の [ダウンロード] ページで確認できます。
- My Esri に移動します。
- [組織] をクリックします。
- [ダウンロード] をクリックします。
- 該当する製品とバージョンの [ダウンロードの表示] を選択します。
- [コンポーネントのダウンロード] タブで [プロダクト コンポーネント] を展開し、該当する製品を探します。
- [参考情報] をクリックすると、チェックサムのリストが表示されます。

ファイルのチェックサムの計算方法 (Linux)
- ファイルがある場所にディレクトリを変更します。
- 「md5sum」に続いてスペースを空け、ファイルの完全な名前を入力します。
md5sum ArcGIS_Server_Linux_1061_164044.tar.gz
- Enter キーを押して、このコマンドを実行します。 出力では、MD5 アルゴリズムを使用するチェックサム値の後に、ファイル名が続きます。
85bb36e13c3b00fabcd97ff3f244bd26 ArcGIS_Server_Linux_1061_164044.tar.gz
- 出力したチェックサム値と、Esri が提供するチェックサム値を比較します。 製品のダウンロードは、My Esri の [ダウンロード] ページで確認できます。
- My Esri に移動します。
- [組織] をクリックします。
- [ダウンロード] をクリックします。
- 該当する製品とバージョンの [ダウンロードの表示] を選択します。
- [コンポーネントのダウンロード] タブで [プロダクト コンポーネント] を展開し、該当する製品を探します。
- [参考情報] をクリックすると、チェックサムのリストが表示されます。

関連情報
- チェックサムとは (それが重要な理由)
- アーカイブ済み: Windows Management Framework (Windows PowerShell 2.0、WinRM 2.0、BITS 4.0)
更新日時: 1/4/2022
記事 ID: 000020408
ソフトウェア: ArcGIS Data Store 10.9.1, 10.9, 10.8.1, 10.8, 10.7.1, 10.7, 10.6.1, 10.6, 10.5.1, 10.5, 10.4.1, 10.4, 10.3.1, 10.3 ArcGIS Server 10.9.1, 10.9, 10.8.1, 10.8, 10.7.1, 10.7, 10.6.1, 10.6, 10.5.1, 10.5, 10.4.1, 10.4, 10.3.1, 10.3, 10.2.2, 10.2.1, 10.2, 10.1, 10 Portal for ArcGIS 10.9.1, 10.9, 10.8.1, 10.8, 10.7.1, 10.7, 10.6.1, 10.6, 10.5.1, 10.5, 10.4.1, 10.4, 10.3.1, 10.3, 10.2.2, 10.2.1, 10.2 ArcGIS Pro 2.9, 2.8.4, 2.8.3, 2.8.2, 2.8.1, 2.8, 2.7.4, 2.7.3, 2.7.2, 2.7.1, 2.7, 2.6.8, 2.6.7, 2.6.6, 2.6.5, 2.6.4, 2.6.3, 2.6.2, 2.6.1, 2.6, 2.5.2, 2.5.1, 2.5, 2.4.3, 2.4.2, 2.4.1, 2.4, 2.3.3, 2.3.2, 2.3.1, 2.3, 2.2.4, 2.2.3, 2.2.2, 2.2.1, 2.2, 2.1.3, 2.1.2, 2.1.1, 2.1, 2.0.1, 2.0, 1.4.1, 1.4, 1.3.1, 1.3, 1.2