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操作手順: [ルートの延長]、[ルートの再配置]、[ルートの再割り当て]、または [ルートの廃止] の使用後に、ルートの編集部分に対してカートグラフィックの再調整を実行したことが原因で未キャリブレーション状態になったルートを特定して修正する

概要

特定のルート編集機能を実行して、ルートの編集部分のみに対してカートグラフィックの再調整を実行すると、ルートの過去または現在のタイム スライスが未キャリブレーション状態になることがあります。 ルートのタイム スライスにキャリブレーションを再適用して、編集ワークフローとイベントの振舞いを続行するには、[ルートの生成 (Generate Routes)] ジオプロセシング ツールを利用します。

この記事には、次に関する情報を掲載しています。

  • 結果としてルートが未キャリブレーション状態になる可能性がある、個々の編集アクティビティとカートグラフィックの再調整のシナリオ
  • 未キャリブレーション状態のルート タイム スライスがネットワーク内に存在するかどうかを特定する方法
  • 未キャリブレーション状態のルートのタイム スライスにキャリブレーションを再適用する手順
注意:
この問題は、Esri Roads and Highways 10.4.1 では発生しません。ただし、以下で説明する、Esri Roads and Highways 10.4 以前で実行されたあらゆる編集シナリオを調べて、未キャリブレーション状態の可能性があるルートを特定する必要があります。

手順

結果としてルートが未キャリブレーション状態になる可能性がある 4 つのワークフロー シナリオがあります。

シナリオ 1: [ルートの延長] の後に、編集部分 (延長部分) に対してカートグラフィックの再調整を実行

このシナリオでは、ルートが延長された後、その延長部分に対してカートグラフィックの再調整が実行された結果、ルート タイム スライスの 1 つが、NaN 値を含む未キャリブレーション状態になっています。

このシナリオについて Esri サポートに問い合わせるときは、「TFS 52144: ルートの延長後に、延長部分に対してカートグラフィックの再調整を実行すると、結果として NaN キャリブレーションが適用されます。」をご参照ください。

  1. ルートの末端を延長します。Extend a route at the end.
  2. [更新の適用] を実行して、延長としてのイベントの振舞いを適用します。Apply Updates
  3. ルートの延長部分の中心線に対してカートグラフィックの再調整を実行します。Cartographic Realignment
  4. ネットワーク レイヤーから時間フィルターを削除して、延長によって未キャリブレーション状態になる前のルートのタイム スライスを削除します (下記の「シンボルを使用した、未キャリブレーション状態のルートの目視検査」セクションを参照し、この方法によりルート レイヤーを表示します)。Remove time filter
  5. 下記の「問題の解決方法」の手順に従って、ルートを再キャリブレーションします。

シナリオ 2: [ルートの再配置] の後に、編集部分 (再配置部分) に対してカートグラフィックの再調整を実行

延長のシナリオと同様に、この例では、ルートが再配置された後、その再配置部分に対してカートグラフィックの再調整が実行された結果、ルート タイム スライスの 1 つが、NaN 値を含む未キャリブレーション状態になっています。

このシナリオについて Esri サポートに問い合わせるときは、「TFS 51855: ルートの再配置後に、再配置部分に対してカートグラフィックの再調整を実行すると、結果として NaN キャリブレーションが適用されます。」をご参照ください。
  1. ルートを再配置します。Realign a route
  2. [更新の適用] を実行して、再配置としてのイベントの振舞いを適用します。
  3. 再配置部分の中心線に対してカートグラフィックの再調整を実行します。
    注意:
    この問題は、再配置時に「廃止された」ルート部分の中心線に対してカートグラフィックの再調整を実行した場合に生じます。

    Cartographic Realignment
  4. ネットワーク レイヤーから時間フィルターを削除して、再配置によって未キャリブレーション状態になる前のルートのタイム スライスを削除します (下記の「シンボルを使用した、未キャリブレーション状態のルートの目視検査」セクションを参照し、この方法によりルート レイヤーを表示します)。Remove time filter
  5. 下記の「問題の解決方法」の手順に従って、ルートを再キャリブレーションします。

シナリオ 3: [ルートの再割り当て] の後に、編集部分 (再割り当て部分) に対してカートグラフィックの再調整を実行

前の 2 つのシナリオと同様に、この例では、ルートが中間部分で別のルートに再割り当てされた後、その再割り当て部分に対してカートグラフィックの再調整が実行された結果、ルート タイム スライスの 1 つが、NaN 値を含む未キャリブレーション状態になっています。

このシナリオについて Esri サポートに問い合わせるときは、「TFS 52077: ルートの再割り当て後に、再割り当て部分に対してカートグラフィックの再調整を実行すると、結果として NaN キャリブレーションが適用されます。」をご参照ください。
  1. ルートを再割り当てします。
    Reassign a route
  2. [更新の適用] を実行して、再割り当てとしてのイベントの振舞いを適用します。
  3. 再割り当て部分の中心線に対してカートグラフィックの再調整を実行します。Cartographic Realignment
  4. ネットワーク レイヤーから時間フィルターを削除して、再割り当てによって未キャリブレーション状態になる前の両ルートのタイム スライスを削除します (下記の「シンボルを使用した、未キャリブレーション状態のルートの目視検査」セクションを参照し、この方法によりルート レイヤーを表示します)。Remove time filter
  5. 下記の「問題の解決方法」の手順に従って、ルートを再キャリブレーションします。

シナリオ 4: 同一のルートに対して [ルートの廃止] 手順を連続して 2 回実行した後に、いずれかの編集部分 (いずれかの廃止部分) に対してカートグラフィックの再調整を実行

前のシナリオと同様に、この例では、ルートの中間部分が廃止され、二度目に、一度目の廃止部分の下流部分が廃止された後、二度目の廃止部分に対してカートグラフィックの再調整が実行された結果、ルート タイム スライスの 1 つが、NaN 値を含む未キャリブレーション状態になっています。 二度目の [ルートの廃止] 操作が完了した後に一度目の廃止部分に対してカートグラフィックの再調整が実行された場合にも、結果として未キャリブレーション状態が発生する可能性があります。

このシナリオについて Esri サポートに問い合わせるときは、「TFS 52078: ルートの廃止および同ルートの別の部分の廃止後に、廃止部分に対してカートグラフィックの再調整を実行すると、結果として NaN キャリブレーションが適用されます。」をご参照ください。
  1. ルートを廃止します。Retire Route
  2. [更新の適用] を実行して、廃止としてのイベントの振舞いを適用します。
  3. 同じルートの一度目の廃止部分の下流部分を廃止します。Retire Route again
  4. [更新の適用] を実行して、二度目の廃止としてのイベントの振舞いを適用します。
  5. 二度目の廃止部分の中心線に対してカートグラフィックの再調整を実行します。Cartographic Realignment
  6. ネットワーク レイヤーから時間フィルターを削除して、廃止によって未キャリブレーション状態になった後のルートの現在のタイム スライスを削除します (下記の「シンボルを使用した、未キャリブレーション状態のルートの目視検査」セクションを参照し、この方法によりルート レイヤーを表示します)。Remove Time Filter
  7. 下記の「問題の解決方法」の手順に従って、ルートを再キャリブレーションします。

未キャリブレーション状態のルート タイム スライスがルートに存在するかどうかを確認する方法は 2 通りあります。

方法 1: [非単調ルートの検出 (Detect Non-Monotonic Routes)] ジオプロセシング ツール

  1. ネットワーク フィーチャクラスに対して [非単調ルートの検出 (Detect Non-Monotonic Routes)] ジオプロセシング ツールを実行します。
    Detect Nonmonotonic Routes GP Tool

  2. 結果として生成されるフィーチャクラスでは、非単調、つまり未キャリブレーション状態の部分を持つすべてのルート タイム スライスが示されます。 下記の「問題の解決方法」の手順に従って、未キャリブレーション状態のルートに対してキャリブレーションを再適用します。

方法 2: シンボルを使用した、未キャリブレーション状態のルートの目視検査

  1. 時間全体にわたってネットワーク レイヤーを表示します。 [Esri Roads and Highways] ツールバーの [日付フィルターの設定] ボタンをクリックします。

    Set Date Filter

  2. [すべての LRS レイヤーの定義フィルターをクリア] オプションをオンにします。

    Clear definitions

  3. [コンテンツ] ウィンドウのネットワーク レイヤーを右クリックします。
  4. [ルート] タブを選択します。
  5. [メジャー値が存在しない部分を表示 (NaN)] (未キャリブレーション状態のルート) オプションをオンにします。

    Routes tab

  6. このセクションの「問題の解決方法」の手順に従って、未キャリブレーション状態のルートに対してキャリブレーションを再適用します。
注意:
この方法では、ルートのすべてのタイム スライスが表示されます。 ネットワーク内のルートに対して追加の編集を実行する前に、未キャリブレーション状態のルートを探して再びオンにするには、ネットワーク レイヤーとイベント レイヤーのみに対する時間フィルターが削除されるようにすることをお勧めします。

問題の解決方法

ルートのキャリブレーション

上記のいずれかのシナリオで、1 つ以上のタイム スライスが未キャリブレーション状態になったルートが発生した場合は、次の手順に従って、キャリブレーションを再適用します。

  1. 各ルートのタイム スライスがすべて表示されるように、ネットワークが、時間フィルターが適用されていないマップに追加されていることを確認します。 時間フィルターを削除する方法については、上記の「シンボルを使用した、未キャリブレーション状態のルートの目視検査」セクションをご参照ください。

    Remove time filters

  2. 未キャリブレーション状態のタイム スライスが 1 つ以上存在するルートを選択します。 これを行うには、マップ上で選択するか、ルート ID を使用します。

    Select uncalibrated route

  3. [ルートの生成 (Generate Routes)] ジオプロセシング ツールを開きます。 ネットワーク レイヤーを選択します。

    Generate Routes GP Tool

  4. ツールを実行します。

    Run Generate Routes GP Tool

  5. キャリブレーションが存在していなかったルートのタイム スライスにキャリブレーションが再適用されます。
注意:
ネットワーク レイヤーが、ルートのさまざまな時間表現を表示するために複数回追加されている場合は、マップを画面移動するか、それらのレイヤーを更新して、再キャリブレーションがすべてのネットワーク レイヤーで表示されるようにしてください。

Recalibrated route
必要に応じた、イベントの検査と調整

上記のそれぞれのシナリオでは、イベントは、未キャリブレーション状態になるルート タイム スライスの影響を受けることはありませんが、1 つか 2 つのイベント レイヤーのイベントを表示して、イベントのメジャー値と形状が予期したとおりであることを確認してください。 これを行うには、マップ内でルートを選択するか、ルート ID を使用して属性条件で選択し、ルートに対して実行された編集内容に基づいてメジャー値と形状が正しいことを確認します。

Esri Roads and Highways では、イベントについて隙間、重なり、境界外のメジャー値を検出できる複数のジオプロセシング ツールが提供されています。 下記の「関連情報」セクションを参照して、これらのツールの一部を調べてみたり、Esri Roads and Highways の組み込みのイベント品質管理ツールを利用したりしてみてください。

Esri Roads and Highways 10.3.1 (パッチ 4) 以降では、[ルートの同時並行性の計算 (Calculate Route Concurrencies)] ジオプロセシング ツールを使用できます。このツールは、ルートの同時並行性モデリングのためイベントの隙間が有効になる場所の識別をサポートしています。

関連情報