問題

AutoCAD DWG ファイルにフィーチャクラスをエクスポートすると、ポリゴンが円に変換される

Last Published: April 25, 2020

説明

一部の例では、[CAD へエクスポート (Export to CAD)] ツールを使用してフィーチャクラスを AutoCAD DWG ファイルにエクスポートすると、このツールで使用される入力フィーチャクラスが、[CAD → ジオデータベース (CAD to Geodatabase)] ツールを使用して DWG ファイルから変換されている場合に、ポリゴンが円または楕円として表示されます。

原因

この問題については、次のような原因が考えられます。

  • [CAD → ジオデータベース (CAD to Geodatabase)] ツールを使用して AutoCAD ブロック (挿入) がジオデータベース (GDB) に変換されたときに、ブロックのコンポーネントがポイント、ライン、ポリゴンの各フィーチャクラスに分離されています。 ただし、Entity フィールドでは、これらのフィーチャが挿入として識別されます。 このため、DWG ファイルに変換し直すときに、[CAD へエクスポート (Export to CAD)] ツールは Entity フィールドの情報を使用して、予想されたよりも多くのブロック (挿入) を作成します。
  • 長さゼロのラインと半径が CAD データから GDB にインポートされている場合、[CAD へエクスポート (Export to CAD)] ツールの使用時に円または楕円が作成されます。
    注意:
    ブロックは、Autodesk プログラム、つまり AutoCAD とその他のプログラムで、ポイント、ライン、ポリゴン、テキストなどのフィーチャ タイプを含むことができるポイント フィーチャを参照するために使用される用語です。ブロックは、Autodesk プログラムで特定のシンボルによって表示されます。 これらのフィーチャは ArcGIS でポイントとして表示され、Esri ソフトウェアの Entity フィールドには用語「挿入」が設定されます。このため、Esri ソフトウェアで「挿入」として識別されるポイントは、AutoCAD におけるブロックと同じものになります。
    

解決策または対処法

回避策として、下記の手順を実行します。

  • 最新バージョンの ArcGIS Desktop にアップグレードする

    この問題は ArcGIS for Desktop 10.3.1 で修正されています。 前のバージョンを使用している場合は、最新バージョンの ArcGIS Desktop にアップグレードすることをお勧めします。 詳細については、ヘルプ ドキュメント「ArcMap: ArcMap の新機能」をご参照ください。

  • ブロック挿入ごとにポイント挿入が 1 つだけ存在することを確認する
  1. [CAD → ジオデータベース (CAD to Geodatabase)] ツールを使用して、DWG ファイルを GDB ファイルに変換します。
  2. 出力データの属性テーブルを開きます。
  3. 出力フィーチャクラスの属性テーブルで、ブロック挿入ごとに挿入として指定されたポイントが 1 つだけであることを確認します。
  4. ポリライン フィーチャクラスとポリゴン フィーチャクラスの属性テーブルで、挿入エンティティが存在しないことを確認します。
  5. ポリライン フィーチャクラスとポリゴン フィーチャクラスに挿入エンティティが存在する場合は、編集セッションを開始し、挿入エンティティを LWPolyline に変更します。
  6. CADType テキスト フィールドをポイント フィーチャクラスに追加します。
    注意: 
    名前 LWPolylineCADType は CAD フィールド スキーマ用に予約されています。 詳細については、ヘルプ ドキュメント「ArcMap: AutoCAD DWG/DXF 形式の予約済み CAD フィールド」をご参照ください。
  7. Entity フィールドを使用して、対応する各エンティティ タイプをそれぞれの CADType フィールドにコピーします。
  8. [CAD へエクスポート (Export to CAD)] ツールの使用時に、ブロック定義を含むシード ファイルを指定します。 詳細については、技術情報記事「操作手順: ArcGIS ポイント フィーチャの属性を使用して AutoCAD ブロック挿入を作成する」をご参照ください。
  • 入力データセット内の問題のあるポイント (トゥルー カーブ) に頂点を挿入する
問題の原因が、CAD データから GDB にインポートされた、長さゼロのラインと半径にある場合は、次の手順に従います。
  1. [CAD へエクスポート (Export To CAD)] ツールの出力内にある円を見つけます。
  2. 入力データを指定して編集セッションを開始します。
  3. 円または楕円を形成している問題のあるポイント (トゥルー カーブ) を選択します。
  4. [頂点の挿入 (Densify)] ツールを使用してトゥルー カーブに頂点を挿入します。 詳細については、ヘルプ ドキュメント「ArcMap: 頂点の挿入 (Densify)」をご参照ください。

記事 ID:000013522

ArcGIS の専門家からヘルプを受ける

テクニカル サポートへのお問い合わせ

Esri Support アプリのダウンロード

ダウンロード オプションに移動

関連情報

このトピックについてさらに調べる