方法

カスタム フィールド情報を OD コスト マトリックス解析のライン クラス属性の Name フィールドに適用する

Last Published: April 25, 2020

サマリー

起点と終点の (OD) コスト マトリックスは、複数の起点から複数の終点までのネットワークに沿った最小コスト パスを検出して計測します。 OD コスト マトリックス解析はライン ネットワーク解析クラスを出力し、このクラスには、解析の結果として得られた起点から終点までのパスに関する情報が格納されます。 ある事例では、ライン クラス属性テーブルの Name フィールドには、属性が「Location 1 - Location 2」、「Location 1 - Location 3」と表示され、このパターンが起点および終点の合計数に応じて続きます。

次の図は、ライン クラス属性テーブルを示しています。 起点および終点には、「Location 番号」という名前が Name フィールド内で連続的に付けられ、OD コスト マトリックスよって作成されて得られるパスを表します。


An image of the Name field of the Line attribute table.

特に多すぎるネットワーク解析オブジェクトが起点クラスおよび終点クラスに存在する場合は、どの起点および終点が特定の「Location 番号」に関連付けられているかを属性テーブルから正確に決定することは困難です。

すべての Network Analyst 解析は、Name フィールドを使用して、サブレイヤー (OD コスト マトリックス内の Origins など) 内の各ネットワーク エレメントを一意に識別します。 ネットワーク ロケーションをいずれかのポイント ネットワーク解析サブレイヤーに読み込むときに、Name フィールドが指定されない場合、解析では、デフォルト名 (Location 1、Location 2、Location 3 など) がポイントの位置に割り当てられます。

各位置をより読みやすくかつ分かりやすくするために、ポイントをサブレイヤーに読み込むときに、一意の識別子 (一意の名前) をカスタム フィールドから割り当てることができます。

手順

以下の手順は、カスタム フィールドの情報を Origins サブレイヤーおよび Destinations サブレイヤーの Name フィールドに適用し、OD コスト マトリックス解析を実行するときにそれらの情報が Lines サブレイヤーに渡るようにする方法について説明しています。

注意:
この手順は OD コスト マトリックス解析向けのものですが、すべての Network Analyst レイヤー (たとえば、 到達圏、経路など) は、位置を読み込むときにカスタムフィールドにマッピングできる Name フィールドを含んでいます。
  1. ArcMap で、OD コスト マトリックスを作成します。 これについては、ドキュメント「ArcMap での OD コスト マトリックスの作成」をご参照ください。
  2. 前述のドキュメントのステップ 10 で、[ロケーションの読み込み] オプションを使用して起点を解析に追加します。
    1. [Network Analyst] ツールバーの [Network Analyst ウィンドウ] ボタンをクリックします。
    2. [Network Analyst] ウィンドウで [起点] クラスを右クリックし、[ロケーションの読み込み] を選択します。

      An image of the Load Locations option.
       
    3. [ロケーションの読み込み] ダイアログ ボックスで、[読み込み] ドロップダウン矢印をクリックし、起点フィーチャクラスを選択します。 使用するフィーチャクラスが [コンテンツ] ウィンドウに表示されない場合は、参照ボタンをクリックしてフィーチャクラスを検索します。
    4. [ロケーション解析プロパティ] の下の [名前] プロパティで、[フィールド] ドロップダウン リストから、起点フィーチャの一意の識別子 (起点フィーチャの名前など) を含んでいるフィールドを選択します。 [プロパティ] の下のフィールドには、選択したフィールドからの値が、入力データのポイントごとに入力されます。

      An image of the Load Locations dialog box.
       
    5. [OK] をクリックします。
  3. [終点] クラスに対してステップ 2 を繰り返し、[読み込み] パラメーターで終点フィーチャクラスを選択します。

    An image of the Load Locations dialog box.
     
  4. ステップ 1 に示したドキュメントの次のステップに進み、OD コスト マトリックスを作成します。

次の図は、OD コスト マトリックス解析の実行後のライン クラスの属性テーブルを示しています。 Name フィールドには、起点フィーチャクラスおよび終点フィーチャクラスのカスタム情報が適用されます。

An image of the Name field of the Line layer attribute table.

記事 ID:000013468

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