日本語

問題: ArcGIS Desktop からエクスポートされた PDF のレイヤーがマップのレイヤーと一致しない

説明

ArcGIS 9.2 以降では、エクスポートされた PDF ファイルにレイヤー情報が含まれるため、互換性のある PDF リーダーで特定のレイヤーを有効化/無効化できます。 PDF 内のレイヤーは、ソース マップ ドキュメント内のレイヤーと正確に一致しないことがあります。 ここでは、この問題が ArcGIS 9.2 で発生する場合の理由を取り上げます。

注意:
ArcGIS 9.3 の場合は、ArcGIS Desktop 9.3 ヘルプ トピック「高度な PDF 機能」をご参照ください。 ArcGIS 9.3 の Web ヘルプへのリンクは下記の「関連情報」セクションに掲載しています。

原因

図郭線、グラフィックス、マップ アノテーション クラスなどの傍注部は、ArcMap の [コンテンツ] ウィンドウには表示されませんが、PDF 内のレイヤーに含まれる場合があります。 さらに、ラスター レイヤー、グループ レイヤー、透過レイヤーなど、特定タイプのレイヤーが存在することで、[コンテンツ] ウィンドウ内のフィーチャが 1 つに統合されることがあります。

解決策または対処法

レイヤー付き PDF を作成するときは次のパラメーターに注意してください。

  • グループ レイヤーはグループ内のすべてのレイヤーを PDF 内で 1 つのレイヤーに結合するものです。 グループの個別のメンバーを単独で有効化または無効化することはできません。
    グループ レイヤーを使用すると、結果として生成される PDF で無効化/有効化できるコンテンツを制御できます。
    [O-Image] grouped layers consolidate content
  • ラスター化の原因になる透過レイヤーなどのレイヤーや、ピクチャ塗りつぶしシンボルを使用するレイヤーがある場合、その下にあるすべてのレイヤーが 1 つの「Image」レイヤーに統合されます。

    レイヤーにピクチャ塗りつぶしシンボルが含まれる場合は、[エクスポート オプション] ダイアログ ボックスにある [ビットマップ マーカー/塗りつぶし レイヤーをベクター化] オプションを使用します。 このオプションを使用すると、ピクチャ塗りつぶしの下にあるレイヤーがラスター化されなくなります。
  • オルソ画像などのラスター レイヤーがある場合、その下にあるすべてのレイヤーが単一の Image レイヤーに統合されます。 この問題を防ぐには、ラスター レイヤーを ArcMap の [コンテンツ] ウィンドウの下位に置きます。

    マップ ドキュメント内のラスター化とラスター レイヤーを検出するには、開発者向けサンプル「複雑な出力の検出」を使用します。これには、下記の「関連情報」セクションの関連リンクからアクセスできます。
  • レイアウトに追加されたテキスト、ピクチャ、方位記号の各エレメントは、「Other」という名前のレイヤーの一部になります。 このレイヤーには、データ フレームの一部ではないすべてのグラフィックスと傍注が含まれます。
  • データ ビューからデータ フレームのデフォルト グラフィックス レイヤーに追加されたグラフィック エレメントまたはテキスト エレメントは、「<デフォルト>」という名前のレイヤーになります。 これらは、そのデータ フレーム内のレイヤーの上に表示されます。 複数のアノテーション グループがあり ([図形描画] ツールバーの [図形の調整] → [作業中のアノテーションの保存先] を参照)、その内容がデータ ビュー内にある場合は、各アノテーション グループが <デフォルト> レイヤーの上の個別のレイヤーになります。

    データ ビュー内の特定のフィーチャを強調またはマスクするフォーカス領域またはグラフィックスを追加する場合、この方法が適しています。
    [O-Image] focus areas can be defined with anno classes
  • データ フレームに追加された背景または影は、個別のグラフィック エレメントになり、グラフィックスとして複数回レンダリングされる場合があります。たとえば、データ フレームにカラーの背景があり、レイアウトには別のカラー背景がある場合、データ フレームの背景がデータ フレームの Graphics レイヤーまたは ArcGIS Layer に 1 回レンダリングされ、レイアウトの Graphics レイヤーまたは ArcGIS Layer に再度レンダリングされる場合があります。
  • 各データ フレームの (アノテーションを使用しない) ダイナミック ラベルは、「ラベル」という名前のレイヤーの一部として別にレンダリングされます。
  • ジオデータベース アノテーションは、PDF では個別のレイヤーとして表示されます。 マップ アノテーションは、属しているアノテーション グループのレイヤーに統合されます。

    注意:
    ラベルがアノテーションに変換されるときは、固有の名前のアノテーション グループに自動的に入れられるので、<デフォルト> グループとは別にレンダリングされます。

  • データ フレームは、PDF にエクスポートされる際、描画順序でレンダリングされます。したがって、ArcMap レイアウトで最上位のデータ フレームが、レイアウトの傍注部とグラフィックス レイヤーの後にレンダリングされる最初のデータ フレームになります。

関連情報