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Patches and updates

ArcGIS (Desktop, Engine, Server) 10.7.1 Spatial Analyst COM and Extraction Tools Patch

Published: August 27, 2020

概要

ArcGIS Spatial Analyst COM コンポーネントを使用していて、カスタム アプリケーションを作成している場合に、このパッチは、バージョン 10 より前のコーディング スタイルで特定のコンポーネントを使用すると発生するランタイム エラーを解決します。 抽出ツールの 2 つのバグも修正されました。

説明

Esri® から、ArcGIS (Desktop, Engine, Server) 10.7.1 Spatial Analyst COM and Extraction Tools Patch についてお知らせします。 ArcGIS Spatial Analyst COM コンポーネントを使用していて、カスタム アプリケーションを作成している場合に、このパッチは、バージョン 10 より前のコーディング スタイルで特定のコンポーネント (RasterConditionalOp や他のいくつかの Op を含む) を使用すると発生するランタイム エラーを解決します。 このパッチを適用すると、バージョン 10 より前のコーディング スタイルで作成されたカスタム アプリケーション内の RasterConditionalOp などのコンポーネントで ArcObjects API を使用することができます。 このパッチの効果が及ぶすべての Op を次に示します。

  • RasterMathOp
  • RasterExtractionOp
  • RasterConditionalOp
  • RasterConversionOp

このパッチでは、Spatial Analyst 抽出ツールセットの 2 つのバグも修正されました。 このパッチを適用すると、[サンプル (Sample)]、[抽出値 → ポイント (Extract Values to Points)]、および [複数の抽出値 → ポイント (Extract Multi Values to Points)] ツールは、デフォルトで入力位置の分析範囲を使用します。 これら 3 つのツールのラスター リサンプリング動作が [ポイント → ラスター (Point to Raster)] ツールと整合するように修正されました。 ArcGIS 10.7.1 Spatial Analyst エクステンションを使用しているすべてのユーザーがこのパッチをインストールすることをお勧めします。 具体的には、このパッチは「このパッチで対処される問題」の下に示された問題に対処します。


注意: ArcGIS 10 で Spatial Analyst コンポーネントに新しいコーディング スタイルが導入されたため、Esri グリッド形式に変換せずに、Spatial Analyst でラスター データを処理できるようになりました。 詳細については、次のヘルプ トピックをご参照ください。IRasterAnalysisGlobalEnvironment インターフェイス


このパッチで対処される問題


  • BUG-000130724 - Spatial Analyst コンポーネント RasterConditionalOp の Con メソッドをバージョン 10 より前の構文で呼び出すと、予期しないエラーが発生し、このメソッドが正常に実行されません。
  • BUG-000131571 - [サンプル (Sample)] の出力テーブルにラスター位置のレコードが表示されません。 ポイント 2 ラスターと同じサンプリング動作になります。
  • BUG-000132583 - [サンプル (Sample)]、[抽出値 → ポイント (Extract Values to Points)]、および [複数の抽出値 → ポイント (Extract Multi Values to Points)] ツールはデフォルトで入力位置の分析範囲を使用する必要があります。
競合を避けるために、このパッチは次の問題にも対処しています。
  • BUG-000127086 - [コスト パス (Cost Path)] および [コスト パス (ポリライン) (Cost Path As Polyline)] ジオプロセシング ツールにパラメーターを追加し、流向ラスターの入力をサポートします。
  • BUG-000127062 - StreamLink ツールがデータ固有の不正な出力を作成しており、2 つの一意のセグメントが予期されるにもかかわらず、1 つのセグメントしか作成しません。

Windows でのこのパッチのインストール


インストール手順:


パッチをインストールするには、この表にリストされた ArcGIS 製品がシステムに事前にインストールされている必要があります。 それぞれのパッチ セットアップはリストの ArcGIS 製品のみを対象としています。 どの製品がシステムにインストールされているかを確認するには、「インストールされている ArcGIS 製品の識別方法」をご参照ください。 ご使用のシステムにインストール済みの製品ごとにパッチをインストールすることをお勧めします。

  1. 適切なファイルを ArcGIS のインストール場所以外の場所にダウンロードします。

  2. ArcGIS 10.7.1   チェックサム (Md5)
         
    ArcGIS Desktop
    64 ビット バックグラウンド ジオプロセシング
    ArcGIS-1071-BGDT-SACET-Patch.msp 6B339A72DCC7680BE2DD42CDB68E2C99
         
    ArcGIS Engine
    64 ビット バックグラウンド ジオプロセシング
    ArcGIS-1071-BGE-SACET-Patch.msp F9F835AC0CF7DFA9301DDDD24DD247AF
         
    ArcGIS Desktop ArcGIS-1071-DT-SACET-Patch.msp 8035F791A71CB2C34CD55B9A7D0037BE
         
    ArcGIS Engine ArcGIS-1071-E-SACET-Patch.msp BCE9FA68B1AD3761864C433EDA49D9C2
         
    ArcGIS Server ArcGIS-1071-S-SACET-Patch.msp FCFC923F39C4048EE3395AC3EC4FB3E6
         

  3. ArcGIS のインストール場所に対して書き込み権限があることを確認します。

  4. ArcGIS-1071-<製品>-SACET-Patch.msp をダブルクリックして、セットアップ処理を開始します。

    注意: MSP ファイルをダブルクリックしてもセットアップのインストールが開始されない場合は、次のコマンドを使用して手動でセットアップのインストールを開始することができます。

    msiexec.exe /p [パッチの場所]\ArcGIS-1071-<製品>-SACET-Patch.msp


Linux でのこのパッチのインストール


インストール手順:


ArcGIS インストール権限を持つユーザーとして、以下のインストール手順を実施します。 インストール権限を持つユーザーは、arcgis フォルダーの所有者です。

パッチをインストールするには、この表にリストされた ArcGIS 製品がシステムに事前にインストールされている必要があります。 それぞれのパッチ セットアップはリストの ArcGIS 製品のみを対象としています。 どの製品がシステムにインストールされているかを確認するには、「インストールされている ArcGIS 製品の識別方法」をご参照ください。 ご使用のシステムにインストール済みの製品ごとにパッチをインストールすることをお勧めします。

  1. 適切なファイルを ArcGIS のインストール場所以外の場所にダウンロードします。


        チェックサム (Md5)
         
    ArcGIS Server ArcGIS-1071-S-SACET-Patch-linux.tar B635BC40039DE0F78DBF1519AA3F32E4
         

  2. ArcGIS のインストール場所への書き込み権限があり、他のユーザーが ArcGIS を使用していないことを確認します。

  3. 以下のように入力して、指定した tar ファイルを抽出します。

    % tar -xvf ArcGIS-1071-S-SACET-Patch-linux.tar

  4. 以下のように入力して、インストールを開始します。

    % ./applypatch

    これによって、メニュー方式のインストール手順のダイアログが起動します。 デフォルトの選択内容は括弧 ( ) 内に記されます。 インストール手順を終了する場合は、「q」を入力するといつでも終了できます。


Windows でのこのパッチのアンインストール


  • Windows でこのパッチをアンインストールするには、Windows の [コントロール パネル] を開き、インストールされているプログラムに移動します。 [インストールされた更新プログラムを表示] ([プログラムと機能] ダイアログの左上) がアクティブであることを確認します。 プログラム一覧からパッチ名を選択し、[アンインストール] をクリックしてパッチを削除します。

Linux でのこのパッチのアンインストール


Linux でのアンインストールは、バージョン 10.5.1 以降でのみ使用できます。 これらは、10.7 以降に固有の手順です。 このパッチを削除するには、/.Setup/qfe フォルダーに移動し、次のスクリプトを ArcGIS インストール所有者として実行します。

./removepatch.sh

この removepatch.sh スクリプトを使用すると、以前にインストールされたパッチやホット フィックスをアンインストールできます。 インストール済みのパッチまたはホット フィックスについての日付順のリストを表示するには -s ステータス フラグを使用します。 インストールされた日付の新しいものから順に、-q フラグを使用してパッチまたはホット フィックスを削除できます。 使用方法のヘルプを表示するには「removepatch -h」と入力します。


パッチの更新

追加のパッチがリリースされていないか、Esri サポート ダウンロードのページを定期的に確認してください。 このパッチについての新しい情報が、このページに掲載されます。

インストールされている ArcGIS 製品の識別方法

どの ArcGIS 製品がインストールされているかを確認するには、ご利用の環境にあった適切なバージョンの PatchFinder ユーティリティを選択して、ローカル コンピューターから実行します。 PatchFinder には、ローカル コンピューターにインストールされているすべての製品、ホット フィックス、およびパッチが表示されます。

お問い合わせ

このパッチのインストールで問題が発生したときは、米国内の場合は Esri のテクニカル サポート (1-888-377-4575) までお問い合わせください。 米国外の場合は、お住まいの地域の Esri ソフトウェア販売代理店にお問い合わせください。



Download ID:7828

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