Patches and updates

ArcGIS (Desktop、Engine、Server) 10.8.1 Spatial Analyst ArcObjects Patch

Published: February 1, 2021

概要

ArcGIS Spatial Analyst COM コンポーネントを使用していて、カスタム アプリケーションを作成している場合に、このパッチは、AvoidDataConversion を True に設定して RasterDistanceOp オブジェクトを使用するときに発生する保護メモリ エラーを解決します。 64 ビット カスタム アプリケーションで AvoidDataConversion を False に設定したときの RasterReclassOp オブジェクトに関する同様の問題が解決されます。

説明

Esri® から、ArcGIS (Desktop、Engine、Server) 10.8.1 Spatial Analyst ArcObjects Patch についてお知らせします。 ArcGIS Spatial Analyst COM コンポーネントを使用していて、カスタム アプリケーションを作成している場合に、このパッチは、(AvoidDataConversion を True に設定して) ArcGIS 10 実行パスで特定の IDistanceOp メソッド (EucDistance など) を使用するときに発生する RasterDistanceOp に関する保護メモリ エラーを解決します。 64 ビット カスタム アプリケーションで AvoidDataConversion を False に設定して特定の IReclassOp メソッドを使用するときに発生する RasterReclassOp に関する保護メモリ エラーも解決されます。

注意: ArcGIS 10.8.1 Spatial Analyst ArcObjects を使用しているすべてのユーザーがこのパッチをインストールすることをお勧めします。 具体的には、このパッチは「このパッチで対処される問題」の下に示された問題に対処します。


このパッチで対処される問題


  • BUG-000137022 - IRasterAnalysisGlobalEnvironment インターフェイスで AvoidDataConversion プロパティを False に設定したときに、IReclassOp での ReclassByRemap メソッドが「保護されたメモリを読み取ろうとしたか、書き込もうとしました」というメッセージを返します。
  • BUG-000136102 - IRasterAnalysisGlobalEnvironment インターフェイスで AvoidDataConversion プロパティを True に設定したときに、IDistanceOp インターフェイスでのユークリッド距離方法が「保護されたメモリを読み取ろうとしたか、書き込もうとしました」というエラー メッセージを返します。

Windows でのこのパッチのインストール


インストール手順:


パッチをインストールするには、この表にリストされた ArcGIS 製品がシステムに事前にインストールされている必要があります。 それぞれのパッチ セットアップはリストの ArcGIS 製品のみを対象としています。 どの製品がシステムにインストールされているかを確認するには、「インストールされている ArcGIS 製品の識別方法」をご参照ください。 ご使用のシステムにインストール済みの製品ごとにパッチをインストールすることをお勧めします。

  1. 適切なファイルを ArcGIS のインストール場所以外の場所にダウンロードします。

  2. ArcGIS 10.8.1  
       
    ArcGIS Desktop
    64 ビット バックグラウンド ジオプロセシング
    ArcGIS-1081-BGDT-SAA-Patch.msp
         チェックサム
         (SHA256)
    9203EA1737DF4F3EAB9191ACF0F0544FCCA4932792279E68FEA29A1D6DE01AA0
       
    ArcGIS Engine
    64 ビット バックグラウンド ジオプロセシング
    ArcGIS-1081-BGE-SAA-Patch.msp
         チェックサム
         (SHA256)
    9013397F07CE4BB32C73F39C8662E225AEED4D7D62CCE8A4D63A2D4EDD55A46B
       
    ArcGIS Desktop ArcGIS-1081-DT-SAA-Patch.msp
         チェックサム
         (SHA256)
    9749A496D575A418D24D878C4F2026BD245D23AEB6C67970F5CDF89859A2BBE6
       
    ArcGIS Engine ArcGIS-1081-E-SAA-Patch.msp
         チェックサム
         (SHA256)
    1EA9688A9C385715782BE69A6A3FA46234BC5681DBED1BCED472392E841AFA77
       
    ArcGIS Server ArcGIS-1081-S-SAA-Patch.msp
         チェックサム
         (SHA256)
    0C64D32D3489122BAF5D47D8D070A47C8F26A3F47F3656580E78C58DA5A28839
       

  3. ArcGIS のインストール場所に対して書き込み権限があることを確認します。

  4. ArcGIS-1081-<製品>-SAA-Patch.msp をダブルクリックしてセットアップ処理を開始します。

    注意: MSP ファイルをダブルクリックしてもセットアップのインストールが開始されない場合は、次のコマンドを使用して手動でセットアップのインストールを開始することができます。

    msiexec.exe /p [パッチの場所]\ArcGIS-1081-<製品>-SAA-Patch.msp


Linux でのこのパッチのインストール


インストール手順:


ArcGIS インストール権限を持つユーザーとして、以下のインストール手順を実施します。 インストール権限を持つユーザーは、arcgis フォルダーの所有者です。

パッチをインストールするには、この表にリストされた ArcGIS 製品がシステムに事前にインストールされている必要があります。 それぞれのパッチ セットアップはリストの ArcGIS 製品のみを対象としています。 どの製品がシステムにインストールされているかを確認するには、「インストールされている ArcGIS 製品の識別方法」をご参照ください。 ご使用のシステムにインストール済みの製品ごとにパッチをインストールすることをお勧めします。

  1. 適切なファイルを ArcGIS のインストール場所以外の場所にダウンロードします。


    ArcGIS 10.8.1  
       
    ArcGIS Server ArcGIS-1081-S-SAA-Patch-linux.tar
         チェックサム
         (SHA256)
    371D00E26E91BCAA9A39E1549F98B9543E49FBBA8639CAD134198ADCD2363BE7
       

  2. ArcGIS のインストール場所への書き込み権限があり、他のユーザーが ArcGIS を使用していないことを確認します。

  3. 以下のように入力して、指定した tar ファイルを抽出します。

    % tar -xvf ArcGIS-1081-S-SAA-Patch-linux.tar

  4. 以下のように入力して、インストールを開始します。

    % ./applypatch

    これによって、メニュー方式のインストール手順のダイアログが起動します。 デフォルトの選択内容は括弧 ( ) 内に記されます。 インストール手順を終了する場合は、「q」を入力するといつでも終了できます。


ジオデータベースのアップグレード

ArcGIS のホットフィックスまたはパッチが適用されている場合、ジオデータベースもアップグレードする必要がある場合があります。 詳細については、各 DBMS プラットフォームの「ジオデータベースの管理」ページにある「ジオデータベースのアップグレード」セクションをご参照ください。


Windows でのこのパッチのアンインストール


  • Windows でこのパッチをアンインストールするには、Windows の [コントロール パネル] を開き、インストールされているプログラムに移動します。 [インストールされた更新プログラムを表示] ([プログラムと機能] ダイアログの左上) がアクティブであることを確認します。 プログラム一覧からパッチ名を選択し、[アンインストール] をクリックしてパッチを削除します。

Linux でのこのパッチのアンインストール


  • バージョン 10.7 以降でこのパッチを削除するには、<製品のインストール ディレクトリ>/.Setup/qfe ディレクトリに移動し、次のスクリプトを ArcGIS インストール所有者として実行します。


    ./removepatch.sh

    この removepatch.sh スクリプトを使用すると、以前にインストールされたパッチやホット フィックスをアンインストールできます。 インストール済みのパッチまたはホット フィックスについての日付順のリストを表示するには -s ステータス フラグを使用します。 インストールされた日付の新しいものから順に、-q フラグを使用してパッチまたはホット フィックスを削除できます。 使用方法のヘルプを表示するには「removepatch -h」と入力します。

  • ArcGIS サービスの再開

パッチの更新

追加のパッチがリリースされていないか、パッチおよびサービス パックのページを定期的に確認してください。 このパッチについての新しい情報が、このページに掲載されます。

2021 年 12 月 1 日 このパッチの Windows セットアップが新しいデジタル署名で更新されました。 この変更により、次のインストール エラーに対処します。

現在のシステム クロックまたは署名されたファイルのタイムスタンプと検証したところ、必要な証明書は有効期間内にはありません。

インストールされている ArcGIS 製品の識別方法

どの ArcGIS 製品がインストールされているかを確認するには、ご利用の環境にあった適切なバージョンの PatchFinder ユーティリティを選択して、ローカル コンピューターから実行します。 PatchFinder には、ローカル コンピューターにインストールされているすべての製品、ホット フィックス、およびパッチが表示されます。

お問い合わせ

このパッチのインストールで問題が発生したときは、米国内の場合は Esri のテクニカル サポート (1-888-377-4575) までお問い合わせください。 米国外の場合は、お住まいの地域の Esri ソフトウェア販売代理店にお問い合わせください。



Download ID:7866

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