問題

Drone2Map for ArcGIS で地上コントロール ポイントの添付ファイルをダウンロードできない

Last Published: April 25, 2020

説明

場合によっては、[Import from File Geodatabase] オプションを使用して、添付ファイルを含んでいる地上コントロール ポイント (GCP) をインポートするときに、添付ファイルをプロジェクト ディレクトリ内のフォルダー (GCP 写真) にダウンロードできません。

原因

この問題は、Global ID フィールドが、ファイル ジオデータベース内の GCP フィーチャクラスにない場合に発生します。 属性テーブルがジオデータベース レプリケーションに参加するため、および 1 つまたは複数のジオデータベース内のフィーチャまたはテーブルの行を一意に識別するためには、Global ID フィールドが必要です。

解決策または対処法

ArcGIS Pro で、Global ID フィールドを含んでいるポイント フィーチャクラスを作成し、GCP および添付ファイルをこのフィーチャクラスに追加します。 Drone2Map for ArcGIS アプリケーションで GCP をインポートするときに、このポイント フィーチャクラスを使用します。

  1. ArcGIS Pro で、新しいファイル ジオデータベースを作成します
  2. ポイント フィーチャクラスを、ステップ 1 で作成したファイル ジオデータベースに作成します。 [カタログ] ウィンドウでファイル ジオデータベースを右クリックして [新規] を選択し、[フィーチャクラス] をクリックして [フィーチャクラスの作成] ウィンドウを開きます。
    1. [定義] セクションで、すべての必須フィールドに入力して、[次へ] をクリックします。
      • [名前] に、ポイント フィーチャクラスの出力名を入力します。
      • [フィーチャクラス タイプ] で、[ポイント] を選択します。
      • [ジオメトリック プロパティ] で、[M 値] と [Z 値] の両方をオフにします。
    2. [フィールド] セクションで、2 つの新しいフィールドを追加して、[次へ] をクリックします。
      • フィールド名: [Elevation]、データ タイプ: [Double]
      • フィールド名: [Label]、データ タイプ: [テキスト]
    3. [空間参照] セクションで、座標系を選択し、[完了] をクリックします。
  3. [追加] ツールを使用して、ポイント フィーチャクラスを編集し、GCP を追加します。
    1. [入力データセット] で、GCP フィーチャクラスを選択します。
    2. [ターゲット データセット] で、ステップ 2 で作成したポイント フィーチャクラスを選択します。
    3. [スキーマ タイプ] で、[フィールド マップを使用してスキーマの違いをリコンサイル] を選択します。
    4. [フィールド マップ] で、[ソース] セクションの [Label] フィールドおよび [Elevation] フィールドのソース フィールドを編集します。
      • [Label] フィールドを選択して、[新しいソースの追加] をクリックし、[Label] フィールドを示しているか、添付ファイル名を含んでいるフィールドを GCP フィーチャクラスから選択します。
      • [Elevation] フィールドを選択して、[新しいソースの追加] をクリックし、[Altitude] フィールドを示しているか、標高情報を含んでいるフィールドを GCP フィーチャクラスから選択します。
    5. [実行] をクリックして、このツールを実行します。

      The Append tool

    ポイント フィーチャクラスが、それぞれのポイント フィーチャおよび属性とともに、GCP フィーチャクラスに追加されます。


    The point feature class is filled with the features and attributes in the attribute table
     
  4. [Global ID の追加 (Add Global IDs)] ツールを使用して、Global ID フィールドをポイント フィーチャクラスに作成します。 ポイント フィーチャクラスを、このツールの入力として選択します。
  5. [アタッチメントの有効化 (Enable Attachments)] ツールを使用して、ポイント フィーチャクラスの添付ファイルを有効化します。 ポイント フィーチャクラスを、このツールの入力として選択します。
  6. [アタッチメントの追加 (Add Attachments)] ツールを使用して、添付ファイルを GCP フィーチャクラスからポイント フィーチャクラスに追加します。
    1. [ツールボックス] ウィンドウで、[データ管理ツール][アタッチメント][アタッチメントの追加 (Add Attachments)] の順に移動します。
    2. [入力データセット] で、ステップ 2 で作成したポイント フィーチャクラスを選択します。
    3. [レイヤー、テーブル ビューのキーとなるフィールド] で、[Label] を選択します。
    4. [照合テーブル] で、GCP フィーチャクラスを選択します。
    5. [照合結合フィールド] で、[Label] フィールドを示しているか、添付ファイル名を含んでいるフィールドを GCP フィーチャクラスから選択します。
    6. [照合パス フィールド] で、添付ファイルのパスを含んでいるフィールドを GCP フィーチャクラスから選択します。
    7. [実行] をクリックして、このツールを実行します。

      The Add Attachments toolbox
  7. 添付ファイルがポイント フィーチャクラスに正常に追加されたら、Drone2Map for ArcGIS アプリケーションで、[Import from File Geodatabase] オプションを使用して GCP をインポートします。 [Point Feature Class] セクションで、上のステップで作成したポイント フィーチャクラスを選択します。 [Use Feature Geometry] チェックボックスおよび [Use Feature Attachments] チェックボックスをオンにして、[OK] をクリックします。

    The Import from File Geodatabase window
     
    次の図は、[Manage GCPs] ダイアログ ボックスで追加された GCP およびプロジェクト ディレクトリにダウンロードされた添付ファイルを示しています。

    The GCPs are added in the table in the Manage GCPs toolbox
     
    10.The attachments are downloaded to the \products\2D\GCP Photos in the project directory

記事 ID:000018650

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