[KML → レイヤーのバッチ処理 (Batch KML To Layer)] ツールで、複数の KML ファイルの変換に失敗する

説明

ArcGIS Pro で、[KML → レイヤーのバッチ処理 (Batch KML To Layer)] ツールを使用して複数の KML ファイルをシェープファイルに変換しようとすると失敗し、次のエラー メッセージが返されます。

エラー: エラー 000258: 出力 <値> はすでに存在します。

原因

[出力データ名] のファイル名の末尾に [%Name%] が含まれていませんでした。

[KML → レイヤーのバッチ処理 (Batch KML To Layer)] ツールは、変換された KML レイヤー ファイルの名前に基づいて複数のジオデータベースを作成し、これらの KML レイヤー ファイルは [%Name%] 式で表されます。 ファイル名の正しい形式は次のとおりです。

<目的のファイル名>_%Name%

この式を省略すると、ツールで複数のジオデータベースを作成できなくなります。これは、最初のレイヤーに対して最初のジオデータベースが作成されると、ツールは同じ名前を使用して後続のジオデータベースを作成しようとし、これらのジオデータベースを作成できなくなるためです。

解決策または対処法

1. ArcGIS Pro で [解析] → [ツール] に移動します。
2. [ジオプロセシング] ウィンドウの検索ボックスで、[KML → レイヤー (KML To Layer)] ツールを検索します。

3. [KML → レイヤー (KML To Layer)] ツールを右クリックして [バッチ] をクリックします。

4. [KML → レイヤーのバッチ処理 (Batch KML To Layer)] ウィンドウの [バッチ パラメーターの選択] で、[一時的なバッチ ツールの作成] オプションを選択します。
5. [名前] と [場所] のデフォルト情報を使用します。 [次へ] をクリックします。

6. [パラメーター] の [入力 KML ファイルのバッチ処理] にすべての KML ファイルを選択し、[出力場所] に場所を指定します。

7. [出力データ名] に、目的の名前を挿入します。 [実行] をクリックします。

注意: [入力 KML ファイルのバッチ処理 (Batch Input KML File)] ツールを操作する場合、複数のジオデータベースを作成できるよう、[出力データ名] に %NAME% を含めたままにします。 

[コンテンツ] ウィンドウで、変換された KML ファイルごとにレイヤー ファイルが表示されます。 以下の図は、[KML → レイヤーのバッチ処理 (Batch KML To Layer)] ツールを使用して変換に成功した状態を示しています。