Android デバイス上で ArcGIS Survey123 をバージョン 3.12 に更新しているときにエラーが発生しました。

説明

Google Play ストアは、デバイスに格納されたアプリケーションによって使用されるデータのセキュリティを改善するための要件を実装しました。 以前は、インストールされたアプリケーションが、デバイス上の「パブリック」ストレージおよびアプリケーション固有の「プライベート」ストレージの両方にアクセスすることができました。 Android 開発者の用語では、これらは、それぞれ「外部」ストレージおよび「スコープ」ストレージと呼ばれます。 現在アプリケーションは、すべてのデータをスコープ (プライベート) ストレージに格納する必要があります。

ArcGIS Survey123 の 3.12 のリリースには、アプリケーションが初めて開かれたときに開始する自動移行処理が含まれています。 この処理は、調査およびユーザー設定を含む元の 3.11 のデータを、スコープ ストレージに移行します。 この移行が失敗し、エラー コードが返される場合があります。

原因

Android のストレージ移行の失敗には、いくつかの理由があります。 下のエラー コードおよびその説明のリストをご参照ください。

解決策または対処法

各エラー コードの解決手順については、下の表をご参照ください。  

移行処理の一部として、Survey123 は、「migration.log」というログ ファイルを、Android デバイス上の元の ArcGIS フォルダー (通常は、/Internal storage/ArcGIS、/sdcard/ArcGIS、/storage/emulated/0/ArcGIS などにある) に書き込みます。 この解決手順を使用して問題を解決できない場合は、ログ ファイルのコピーを保持し、Esriサポートにお問い合わせください。

コード	説明	解決手順
2900	不明なエラーに起因するアプリケーション例外	ログ ファイルのコピーを提供し、Esri サポートにお問い合わせください。
2901	ストレージ アクセス権が拒否されました。 ユーザーが、ストレージ デバイスへのアプリケーションのアクセスを拒否しました。	アプリケーションを再起動します。 ストレージ デバイスにアクセスするための権限を要求するダイアログが表示されます。 移行を進めるには、権限が付与される必要があります。
2902	ArcGIS データ フォルダーが古いストレージ内にありません	古い ArcGIS フォルダーの期待されるパスについては、ログ ファイル内のエラー メッセージをご参照ください。 このフォルダーがその場所に存在することを確認してください。
2903	ファイルが目的の場所に存在しないため、確認が失敗しました	新しい格納場所に存在しない期待されるファイルについては、ログ ファイル内のエラー メッセージをご参照ください。
2904	ファイル サイズが等しくないため、確認が失敗しました	古い格納場所と新しい格納場所でサイズが等しくないファイルについては、ログ ファイル内のエラー メッセージをご参照ください。
2905	ストレージ デバイスに十分な空き領域が存在しません	ストレージ デバイスの合計領域、使用可能な空き領域、および移行のためにコピーする必要のある ArcGIS フォルダーのサイズについては、ログ ファイル内のエラー メッセージをご参照ください。 必要な最小限の領域は、ArcGIS フォルダーのサイズの 2 倍です。 移行が発生できるように、デバイス上のストレージを手動で解放します。
2906	古い設定ファイルを削除できませんでした	Survey123 の他のインスタンスが開かれていないこと、および ArcGIS の古い格納場所で他のアプリケーションがファイルまたはフォルダーを開いていないことを確認します。 移行を再実行します。
2907	フォルダーを目的の場所に作成できませんでした	アプリケーションを再起動します。 ストレージ デバイスにアクセスするための権限を要求するダイアログが表示されます。 移行を進めるには、権限が付与される必要があります。
2908	既存の ZIP アーカイブを削除できませんでした	Survey123 の他のインスタンスが開かれていないこと、および ArcGIS の古い格納場所で他のアプリケーションがファイルまたはフォルダーを開いていないことを確認します。 移行を再実行します。
2909	古いストレージからフォルダーを削除できませんでした	Survey123 の他のインスタンスが開かれていないこと、および ArcGIS の古い格納場所で他のアプリケーションがファイルまたはフォルダーを開いていないことを確認します。 移行を再実行します。
2910	ファイルの移行後に、スコープ ストレージ内にデータベースが存在しません	移行処理の前に、古い格納場所に調査データベース ファイルが存在することを確認します。
2911	設定ファイル内のマップ ライブラリのパスを更新できませんでした	スコープ ストレージの場所に設定ファイルが存在すること、および他のアプリケーションがファイルを開いていないことを確認します。 移行を再実行します。
2912	データ ファイルをスコープ ストレージにコピーできませんでした	アプリケーションを再起動します。 ストレージ デバイスにアクセスするための権限を要求するダイアログが表示されます。 移行を進めるには、権限が付与される必要があります。
2913	データ ファイルをスコープ ストレージ内の既存のファイルの上にコピーできませんでした	Survey123 の他のインスタンスが開かれていないこと、およびスコープ ストレージの場所で他のアプリケーションがファイルまたはフォルダーを開いていないことを確認します。 移行を再実行します。
2914	更新のために設定ファイルを開けませんでした	スコープ ストレージの場所に設定ファイルが存在すること、および他のアプリケーションがファイルを開いていないことを確認します。 移行を再実行します。
2915	既知のデバイスのパスを更新できませんでした	スコープ ストレージの場所に設定ファイルが存在すること、および他のアプリケーションがファイルを開いていないことを確認します。 移行を再実行します。
2917	ファイルを ZIP アーカイブに追加できませんでした	移行を再実行します。
2918	書き込みのためにログ ファイルを開けませんでした	古いデータ格納場所が存在することを確認します。
2919	ファイルの移行後に、スコープ ストレージ内に設定ファイルが存在しません	古い格納場所に Survey123 の設定ファイルが存在することを確認します。
2920	プリフライト テスト中にスコープ ストレージから読み取ることができませんでした	期待されるスコープ ストレージの場所が存在することを確認します。
2921	プリフライト テスト中にスコープ ストレージに書き込むことができませんでした	期待されるスコープ ストレージの場所が存在することを確認します。
2922	プリフライト テスト中にスコープ ストレージに書き込むことができませんでした	期待されるスコープ ストレージの場所が存在することを確認します。
2923	プリフライト テスト中にスコープ ストレージに書き込むことができませんでした	期待されるスコープ ストレージの場所が存在することを確認します。
2924	プリフライト テスト中にスコープ ストレージに書き込むことができませんでした	期待されるスコープ ストレージの場所が存在することを確認します。
2925	プリフライト テスト中にスコープ ストレージに書き込むことができませんでした	期待されるスコープ ストレージの場所が存在することを確認します。
2926	ZIP アーカイブに書き込むことできませんでした	移行を再実行します。