問題

ArcGIS Enterprise 10.5.x または 10.6.x にアップグレード後、管理者以外のユーザーが一部のユーティリティ サービスにアクセスできない

Last Published: April 25, 2020

説明

Portal for ArcGIS とフェデレートしている ArcGIS Server を含む ArcGIS Enterprise 環境をアップグレードすると、3 つの ArcGIS Server ユーティリティ サービスに既知の問題が発生します。 これらのサービスは、10.5 から 10.6.1 までのさまざまなリリースで ArcGIS Server に導入されたものです。 該当するユーティリティ サービスは以下のとおりです。

  • OfflinePackaging – バージョン 10.6.1 でリリース
  • GeocodingTools – バージョン 10.5.1 でリリース
  • RasterUtilities – バージョン 10.5 でリリース

エンタープライズ ポータルでユーティリティ サービスを活用するワークフローを実行すると、次のエラーが返されます。

「ユーティリティ サービスにアクセスできません。」

Web デバッガーを使用し、ユーティリティ サービスへのネットワーク トラフィックを調査すると、次のエラーが返されます。

“{"error":{"code":403,"subcode":2,"message":"User does not have permissions to access 'utilities/.gpserver'.","details":[]}}”

この問題は、これらのユーティリティ サービスがあるバージョン (10.5、10.5.1、10.6、10.6.1) にアップグレードするときに発生します。

原因

ArcGIS Enterprise を、影響を受けるいずれかのバージョンにアップグレードすると、ArcGIS Server の OfflinePackaging、RasterUtilities、GeocodingTools ユーティリティ サービスの共有プロパティの設定が不正になるため、これらのユーティリティ サービスをフェデレートされた Portal for ArcGIS で使用できなくなります。 この問題を解決するには、エンタープライズ ポータルがこの機能を再度活用できるよう、ユーティリティ サービスの共有プロパティを更新する必要があります。

解決策または対処法

この問題を解決するため、ArcGIS Enterprise をアップグレードした後に以下の手順を実行する必要があります。

  1. 管理者アカウントを使用して ArcGIS Server Manager にログインします。
  2. [サービス] ページで [Utilities] フォルダーをクリックし、サーバーのユーティリティ サービスを表示します。
  3. ソフトウェア バージョンに応じ、関連するユーティリティ サービス (OfflinePackaging、RasterUtilities、GeocodingTools) を特定して、各サービスに対して以下の手順を実行します。
    1. [プロパティの共有] アイコンをクリックします。
    2. [プロパティの共有] パネルで [ArcGIS Enterprise] を選択します。
    3. [Save Edits] をクリックします。

ArcGIS Server は Portal for ArcGIS とフェデレートされているため、これらのユーティリティ サービスで更新された共有プロパティは、フェデレートされたエンタープライズ ポータルにも反映されます。 これらのサービスが共有されると、期待どおりに機能します。

記事 ID: 000018880

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