エラー メッセージ
ArcGIS for Desktop スタイル ファイル (*.style) は、マップ レイヤー内のシンボルと既存の凡例項目を整理するために役立ちます。 凡例項目は、凡例に関する情報を保存し、凡例でのレイヤーの表示方法を定義します。 64 ビット Python IDE ((統合開発環境) で arcpy.mapping.ListStyleItems 関数を実行すると、失敗して次のエラーが表示されます。
エラー:
IOError: Esri.style という名前のスタイルが見つかりません。 スタイル ファイルが存在することを確認してください。
原因
この問題に対して考えられる原因は次のとおりです。
- ArcGIS for Desktop スタイル ファイル (*.style) を 64 ビット アプリケーションに読み込むことができません。 ArcGIS for Desktop で作成されるスタイル ファイル (*.style) は 32 ビットなので、この競合が発生します。
- ArcGIS for Desktop (32 ビット) および ArcGIS for Server (64 ビット) バージョンの Python を同じコンピューター上にインストールすると、Python スクリプトの実行時に競合が発生する可能性があります。 Microsoft Windows オペレーティング システムは、デフォルトで、Python (*.py) ファイルを Python の最新のインストール バージョンと関連付けます。 たとえば、ArcGIS for Desktop (32 ビット) を先にインストールして、その後に ArcGIS for Server (64 ビット) をインストールした場合、Python (*.py) ファイルは ArcGIS for Server の 64 ビット バージョンと関連付けられます。
- ArcGIS for Desktop Background Geoprocessing (64 ビット) のパッチがインストールされ、実行されています。 ArcGIS for Desktop はこのパッチを優先し、64 ビット環境で Python ファイルを開きます。 このため、Python スクリプトを 32 ビットで実行すると競合が発生します。
解決策または対処法
この問題に対して考えられる回避策は次のとおりです。
- Python スクリプトに対して 32 ビットの Python IDE を使用し、32 ビットの Python IDE から arcpy.mapping.ListStyleItems 関数を実行します。 ArcGIS for Desktop は 32 ビットと 64 ビットの IDE を提供しています。 32 ビット バージョンは C:\Python27\ArcGIS10.x\Lib\idlelib\idle.bat にあり、64 ビット バージョンは C:\Python27\ArcGISx6410.x\Lib\idlelib\idle.bat にあります。
- ArcGIS for Desktop Background Geoprocessing (64 ビット) のパッチをアンインストールします。 これにより、ArcGIS for Desktop が 32 ビットのバックグラウンド処理に戻ります。 詳細については、ArcGIS for Desktop ドキュメント「Background Geoprocessing (64 ビット)」の説明をご参照ください。
- ArcGIS for Desktop スタイル ファイル (*.style) を ArcGIS for Server スタイル ファイル (*.serverstyle) に変換します。 この変換は、[サーバー スタイル セットの作成 (Make Server Style Sets)] ツールを使用して実行します。
- C:\Program Files (x86)\ArcGIS\Desktop10.x\bin に移動して、[サーバー スタイル セットの作成 (Make Server Style Set)] ツールを見つけます。
- [サーバー スタイル セットの作成 (Make Server Style Set)] ツールを開きます。
- [選択...] をクリックして、変換対象の *.style ファイルを含むフォルダーを参照します。
- [Make] をクリックして、ArcGIS for Desktop スタイル ファイル (*.style) を ArcGIS for Server スタイル ファイル (*.ServerStyle) に変換します。