ArcGIS Online および Portal for ArcGIS Map Viewer の Arcade を使用してラベルのテキスト文字列を再配置する

サマリー

ArcGIS Online および Portal for ArcGIS Map Viewer では、複数のステートメントを含む Arcade 式を使用して、ラベルのテキスト文字列を分割および再配置できます。 再配置されたテキスト文字列は、データ管理に使用できます。 この記事では、Arcade 式を使用して、Map Viewer のラベルのテキスト文字列を分割および再配置する例と手順について説明します。

以下の図は、ラベル付きの Map Viewer のマップを示しています。

手順

1. Map Viewer でマップを開きます。 編集を行うためにコンテンツ (暗い背景の) ツールバーにあるレイヤーをクリックし、編集したいポップアップを持つレイヤーを選択します。
2. 設定 (明るい背景の) ツールバーで、その他 → ラベルをクリックします。
3. 式の使用 をクリックして、Arcade 式エディター ウィンドウを開きます。
4. エディター ウィンドウで、新しい式の名前を指定します。
5. 式ダイアログ ボックスで、以下で説明するように、適切な Arcade 式を挿入します。
   1. テキスト文字列と、区切り文字としての空白を分割する関数で変数を定義します。

var <variableName1> = Split($feature.<featureName>, ' ')

2. 各レコードの分割数をカウントする関数で変数を定義します。

var <variableName2> = Count(<variableName1>)

3. 次のステートメントを指定して、フィールド値が空の場合に空白の値を返します。

if (<variableName2> == 0) {
return ''
}

4. 次のステートメントを指定して、フィールドが 1 つの単語の場合に同じテキスト値を返します。

if (<variableName2> == 1) {
return $feature.<featureName>
}

5. 次のステートメントを指定して、フィールドに 2 つの単語がある場合に、2 番目の単語の位置を最初の位置に再配置します。

if (<variableName2> == 2) {
return <variableName1>[1] + ' ' + <variableName1>[0]
}

6. 次のステートメントを指定して、フィールドに 3 つの単語がある場合に、最初の単語の位置を 3 番目の位置に再配置します。

if (<variableName2> == 3) {
return <variableName1>[1] + ' ' + <variableName1>[2] + ' ' + <variableName1>[0]
}

次のコード ブロックは、完全な動作式を示しています。

var arrName = Split($feature.Forest_Name, ' ')
var lenName = Count(arrName)
if (lenName == 0) {
return ''
}
if (lenName == 1) {
return $feature.Forest_Name
}
if (lenName == 2) {
return arrName[1] + ' ' + arrName[0]
}
if (lenName == 3) {
return arrName[1] + ' ' + arrName[2] + ' ' + arrName[0]
}

6. 実行をクリックすると、式の結果がプレビューされます。 必要な結果が得られたら、完了をクリックします。

以下の図は、Arcade 式を使用した後に新しく構成されたラベルを示しています。