ArcGIS Pro の ProjectZ ツールを使用して標高データの鉛直測地基準系を投影する

サマリー

ProjectZ ツールは、収集した GPS の緯度、経度、および高度の値を 3D ポイントに変換し、高度 (楕円体高) 値を標高値に変換するよう設計されています。 キャプチャされたポイント フィーチャは、Altitude メタデータ フィールドに HAE (楕円体高) として格納されます。 これらの値は、ArcGIS Pro の最新の鉛直測地基準系変換を使用して ProjectZ ツールで後処理されます。

手順

注意: この記事のワークフローを実行するには ProjectZ ツールが必要です。 ツールをダウンロードするには、GitHub の Esri/collector-tools をご参照ください。 ProjectZ ツールが正常に機能し、鉛直座標変換にアクセスできるようにするには、ArcGIS Coordinate Systems Data for ArcGIS Pro をインストールします。

1. ArcGIS Coordinate Systems Data をインストールします。
   1. My Esri にログインします。
   2. [組織] → [ダウンロード] → [プロダクト] の順に移動します。
   3. [コア製品] で [ArcGIS Pro] の [ダウンロードの表示] をクリックします。
   4. [コンポーネントのダウンロード] で、[すべて展開/折りたたみ] をクリックします。

5. [データとコンテンツ] を展開し、「ArcGIS Coordinate Systems Data」を検索します。 [ダウンロード] をクリックします。

6. ダウンロードした実行ファイルを実行し、画面の指示に従って ArcGIS Coordinate Systems Data をインストールします。

2. [ProjectZ] ツールをダウンロードし、ArcGIS Pro に追加します。
   1. GitHub の Esri/collector-tools に移動します。
   2. [コード] をクリックして [ZIP のダウンロード] をクリックします。

3. ZIP ファイルをデスクトップに抽出します。
4. ArcGIS Pro で、[ArcGIS Pro] リボンの [挿入] タブをクリックします。
5. [ツールボックス] → [ツールボックスの追加] の順にクリックします。
6. ZIP ファイルから抽出した [CollectorUtils_Pro] ツールを選択し、[OK] をクリックします。 ZIP ファイルをデスクトップに抽出した場合、ツールのデフォルトの場所は次のフォルダー パスになります。

collector-tools-master > CollectorUtils > pro > CollectorUtils_Pro

3. GPS で使用されている座標系を特定し、同じ座標系を適用します。 この記事で使用されている例は、米国の VRS (Virtual Reference Stations) 方式で、水平座標値および垂直座標値は両方とも NAD 1983 (2011) を使用しています。 ProjectZ ツールを使用して、属性をジオメトリに変換します。
   1. ArcGIS Pro で [解析] → [ツール] に移動します。
   2. [ジオプロセシング] ウィンドウで、ProjectZ ツールを検索します。

3. [パラメーター] の [入力フィーチャ] でレイヤーを指定します。
4. (X、Y、Z 値の) [入力座標系] で [座標系の選択] をクリックし、[現在の XY] と [現在の Z] の両方で [NAD 1983 (2011)] を選択します。

5. X 座標値、Y 座標値、および Z 座標値に目的の属性を指定します。
6. [出力座標系] で [座標系の選択] をクリックし、[現在の XY] に [NAD 1983 (2011)]、[現在の Z] に [NAVD 1988] を選択して [実行] をクリックします。

4. 同じ XY 座標系を使用して、新しいフィーチャクラスを NAVD 1988 から NAVD88 (高さ) (ftUS) に変換します。

注意: NAVD 1988 から NAVD88 (高さ) (ftUS) への変換は、[投影変換 (Project)] ツールを使用して手動で行う必要があります。

1. ArcGIS Pro で [解析] → [ツール] に移動します。
2. [ジオプロセシング] ウィンドウで [投影変換 (Project)] ツールを検索します。
3. [パラメーター] の [入力フィーチャ] で、ステップ 3f から変換されたフィーチャ レイヤーを選択します。
4. [出力データセット、またはフィーチャクラス] で、目的の名前を選択します。
5. [出力座標系] で、同じ水平座標 ([現在の XY] に [NAD 1983 (2011)]、[現在の Z] に [NAVD88 (高さ) (ftUS)]) を使用します。

6. [実行] をクリックします。