ArcGIS Pro で関連テーブルの属性に基づいてフィーチャを複製する

サマリー

関連テーブルは、フィーチャ レイヤーの追加の属性情報を提供するのに便利です。 1 対多のリレーションシップが存在する際に、1 つのフィーチャ (起点) が複数のレコード (終点) にリレートしていることがあります。 たとえば、1 つの土地区画に 2 人以上の土地所有者が登録されている場合があります。 [テーブルの結合 (Add Join)] ツールを使用して、関連テーブルのすべてのデータをフィーチャ レイヤーに結合し、複数のレコードに関連するフィーチャを複製することができます。 たとえば、2 人の所有者が存在する土地区画ユニットは、複製された 2 つの重複ポリゴンとして表示されます。

この例では、Parcels という名前のフィーチャ レイヤーに UNIT フィールドと ADD_STREET フィールドが含まれています。

Relate_parcel という名前の関連テーブルには、UNIT フィールドと OWNER フィールドが含まれています。 UNIT フィールドは、フィーチャ レイヤーの UNIT フィールドと 1 対多のリレーションシップが存在し、関連テーブルとフィーチャ レイヤーの間で共通している属性です。 この例では、ユニット 02210 に Owner 3、Owner 4、Owner 5 の 3 人の所有者が存在します。

手順

注意: 一致するレコードのみを保持するには、[すべてのターゲット フィーチャを保持する] がオフになっていることを確認します。

1. ArcGIS Pro で、[テーブルの結合 (Add Join)] ツールを使用して、フィーチャ レイヤーを関連テーブルと結合します。
   1. [表示] → [ジオプロセシング] の順に移動

2. [ジオプロセシング] ウィンドウの検索ボックスで、[テーブルの結合 (Add Join)] ツールを検索します。

3. [パラメーター] で、[入力フィーチャ] と [結合テーブル] に目的のレイヤーを指定します。
4. [レイヤー、テーブル ビューのキーとなるフィールド] と [結合テーブル フィールド] に目的のフィールドを指定します。 この記事の例では、結合に UNIT フィールドを使用します。
5. [すべてのターゲット フィーチャを保持する] オプションをオフにします。 [実行] をクリックします。

次の図は、結合フィールドを示しています。 この例では、土地区画ユニット 02210 が 3 つの同一のポリゴンとして複製され、土地区画ユニットの所有者 (Owner 3、Owner 4、Owner 5) が表示されています。

2. 永続的な結合を行うには、[フィーチャのコピー (Copy Features)] ツールを使用します。 このツールを使用して新しいフィーチャクラスを作成します。
   1. [ジオプロセシング] ウィンドウの検索ボックスで、[フィーチャのコピー (Copy Features)] ツールを検索します。
   2. [パラメーター] の [入力フィーチャ] で目的のレイヤーを選択します。 [実行] をクリックします。