操作手順: ArcGIS pro で 2 つのフィーチャレイヤー間の数値ラベルをカスケード表示する

サマリー

ArcGIS Pro では、フィールド演算ツールを使用して、2 つのフィーチャレイヤー間の数値ラベルを、カスケード表示されるように設定できます。これは、異なるフィーチャレイヤー間で連続性を作り出すために役立ち、シーケンシャル情報や関連情報の解析に有効である場合があります。

この記事では、2 つのポイントフィーチャレイヤーを作成します。最初のポイントフィーチャレイヤー Point Layer 1 には、11 個のポイントフィーチャが含まれています。 2 番目のポイントフィーチャレイヤーは Point Layer 2 という名前で、7 つのポイントフィーチャが含まれています。ポイントフィーチャレイヤーのラベルが有効になっている場合、それぞれ 1 から 11 と 1 から 7 までのラベルが表示されます。このワークフローの目的は、2 つのポイントフィーチャレイヤー間で数値ラベルを調整し、ポイントに 1 〜 18 のラベルを付けることです。

以下の図は、2 つのポイントフィーチャレイヤー間の数値ラベルが調整されておらず、1 から 11 および 1 から 7 として表示されていることを示しています。

手順

新しいフィールドを、それぞれのフィーチャレイヤーの属性テーブルに追加します。属性テーブルにフィールドを追加する手順については、「ArcGIS Pro: フィールドビューを開く」をご参照ください。
1. 新しいフィールドの名前を指定します。この例では、Point Layer 1 の新しいフィールドの名前は PL1 で、Point Layer 2 の新しいフィールドの名前は PL2 です。
2. データ タイプで、ドロップダウンメニューから Long を選択します。詳細については、「ArcGIS Pro: 数値」をご参照ください。
3. 数値形式列で、新しいフィールドの空白のセルをダブルクリックし、数値およびデータフィールドタイプの表示形式を決定ボタンをクリックします。
4. 数値形式ダイアログボックスで、カテゴリパラメーターのドロップダウン矢印をクリックし、数値を選択します。 OK をクリックします。
5. リボンのフィールドタブで、保存をクリックします。

属性テーブルで、新しく作成されたフィールドの見出しを右クリックし、フィールド演算を選択します。
フィールド演算ツールウィンドウで、選択したレイヤーに従ってパラメーターを指定します。
1. 入力テーブルパラメーターで、フィーチャクラスを選択します。この例では、Point Layer 1 が選択されます。
2. フィールド名 (既存または新規)パラメーターで、ステップ 1 で作成したフィールドを選択します。この例では、PL1 が選択されます。
3. 式の種類パラメーターで、Python 3 を選択します。
4. 式パラメーターで、次の式を指定します。

!OBJECTID! + 0

適用をクリックします。

フィールド演算ツールウィンドウで、入力テーブル パラメーターとフィールド名 (既存または新規) パラメーターを 2 番目のフィーチャクラスに一致するように変更します。この例では、Point Layer 2 と PL2 がそれぞれ選択されます。
式パラメーターで、次の式を指定します。

!OBJECTID! + <variable>

この例では、Point Layer 2 が 12 から 18 まで表示される必要があるため、11 が <variable> に代入されます。 ObjectID の増分は、11 の加算に従います。たとえば、最初の ObjectID は 1 で、11 に加算されると 12 になります。後続の各 ObjectID は、11 に追加されるたびに 1 ずつ増加します。

OK をクリックします。

各レイヤーのフィールドのラベルを表示します。
1. コンテンツウィンドウでレイヤーを右クリックし、ラベルを選択します。
2. ArcGIS Pro リボンのラベリングタブのラベルクラスグループで、フィールドパラメーターをステップ 1 で作成した新しいフィールドに変更します。
プロジェクトを保存します。

以下の図は、2 つのポイントフィーチャレイヤー間の数値ラベルが調整され、1 〜 18 として表示されていることを示しています。