AutoCAD の DWG および DXF 形式の [CAD へのエクスポート (Export to CAD)] ツールのシード ファイル要件は何ですか？

答え

[CAD へのエクスポート (Export to CAD)] ツールを実行して AutoCAD の DWG または DXF 出力ファイルを作成する場合、シード ファイルを使用して詳細情報が提供されます。 次の要件は、ジオデータベース フィーチャクラスに格納されたデータにのみ適用されます。 シェープファイル入力を使用する場合は、この手順は正常に行えません。

• シード ファイルを使用して ArcGIS から AutoCAD にデータを変換する場合、シード ファイルは選択した出力形式と同じバージョンである必要があります。
• シード ファイルは、選択した出力ファイル形式と同じ形式である必要があります。 DWG で出力する場合は、シード ファイルも DXF ではなく DWG 形式である必要があります。

注意:
DWG と DXF ファイル形式にはどちらも同じ情報が格納されますが、DWG ファイルはバイナリで、DXF はテキスト ファイルです。 DWG ファイル形式はバイナリなので、DXF よりも効率的にデータを格納でき、通常は同等の DXF ファイルの半分以下のサイズです。

• 出力 AutoCAD ファイルで BLOCK エンティティを作成するには、データをジオデータベース フィーチャクラスに格納する必要があります。 データがシェープファイル形式の場合は、この処理は正常に行われません。
• 出力 AutoCAD ファイルに BLOCK エンティティを作成するには、フィーチャクラス名に次の属性を追加し、以下に示すように定義、指定する必要があります。
  • CADType: テキストとして定義、長さは 10 ～ 12 文字が適切、「Insert」(引用符なし) が指定されます。
  • RefName: テキストとして定義、フィーチャを変換するブロック名に対応できる長さ。
  • 「Color」という名前で (Short Integer として定義)、AutoCAD の色番号を指定したフィールドも追加できます。 AutoCAD のデフォルトの画面色は黒で、属性テーブルで色番号が指定されていない限り、[CAD へエクスポート (Export to CAD)] のデフォルトの出力色も黒になります。 しかし、黒地に黒で表示すると見づらくなります。 標準的な AutoCAD 色番号を以下に示します。

注意:
シード ファイルは AutoCAD で作成され、BLOCK 名と定義が含まれる必要があります。

• [CAD へエクスポート (Export to CAD)] ツールはレイヤー ファイルでは使用できません。 このツールでは、ジオデータベースが格納されているコンピューター上の場所からデータにアクセスする必要があります。 最も一貫性の高い結果を得るには、入力データと出力データをローカル ハード ドライブに保存しておく必要があります。
• [CAD へエクスポート (Export to CAD)] にジオメトリ エラーが発生して、データが失敗します。 ツールを実行する前に、データで [ジオメトリのチェック (Check Geometry)] を実行します。 ジオメトリ エラーが存在する場合は、データのコピーに対して [ジオメトリの修正 (Repair Geometry)] を実行してから、コピーに対してエクスポート処理を実行します。