ArcGIS Pro 2.7 のリリース後のユーティリティ ネットワークの作成とアップグレードでの変更点は何ですか？

ArcGIS Pro 2.7 以降、エンタープライズ ジオデータベースを操作するときに作成またはアップグレードしたユーティリティ ネットワーク データセットのユーティリティ ネットワークのバージョンは、ArcGIS Pro および ArcGIS Enterprise の両方のバージョンによって決定されます。

注意: 以前のリリースでは、作成またはアップグレードしたユーティリティ ネットワークのバージョンは、ArcGIS Pro のバージョンのみによって決定されていましたが、これが、ArcGIS Pro 2.7 のリリースに伴って変更されました。

この変更は、ArcGIS Pro のバージョンが同等の ArcGIS Enterprise の配置のバージョンと一致しないという、旧バージョンの ArcGIS Utility Network で生じた混乱のために行われました。 ArcGIS Pro 2.7 のリリースに伴って、[ユーティリティ ネットワークの作成 (Create Utility Network)] ツールおよび [データセットのアップグレード (Upgrade Dataset)] ツールが、ポータルのフェデレーション サーバーのバージョンを考慮して、作成またはアップグレードしたユーティリティ ネットワークのバージョンを決定するようになりました。 これにより、ユーティリティ ネットワークのバージョンが必ず ArcGIS Server の現在のバージョンと互換性を持ちます。

複数コンピューターの配置の場合

さまざまなバージョンのインストールされた ArcGIS Server およびフェデレーション サーバーを含む複数コンピューターの配置では、作成またはアップグレードしたユーティリティ ネットワークのバージョンが、使用可能な最新リリースと互換性を持ちます。 たとえば、ArcGIS Pro 2.7 を使用してユーティリティ ネットワークを作成するときに、ArcGIS Enterprise の最新リリースが 10.8.1 である配置にクライアントが接続されている場合、作成したユーティリティ ネットワークのバージョンは 4 になります。 ArcGIS Enterprise の最新リリースが 10.7 である場合、作成したユーティリティ ネットワークのバージョンは 3 になります。 詳細については、「ArcGIS ブログ: ArcGIS Pro 2.7 での ArcGIS Utility Network の新機能」をご参照ください。

注意: 混在したリリースを操作するときの一般的ルールおよびユーティリティ ネットワークの互換性について理解するには、「ArcGIS Pro: ArcGIS プラットフォームの互換性」の「ArcGIS Pro: ユーティリティ ネットワークのバージョン」および「ArcGIS Pro: ユーティリティ ネットワークの互換性」のセクションで詳細をご参照ください。

次の表に、ユーティリティ ネットワークで互換性のある ArcGIS プラットフォームをまとめます。