答え
[ゾーン統計をテーブルに出力 (Zonal Statistics as Table)] ツールを使用するときのベスト プラクティスを次に示します。
- ゾーン入力としてポリゴン レイヤーを使用してツールを実行する前に、データセット内にジオメトリ エラーがないかチェックする
ポリゴン データセット内にジオメトリ エラーがあると、ツールによって誤った結果が返されます。 データセット内のジオメトリ エラーを特定するには、ArcMap で
[ジオメトリのチェック (Check Geometry)] ツールを実行します。 データが破損している場合は、
[ジオメトリの修正 (Repair Geometry)] ツールを使用します。 データセットの確認と修正の詳細については、「
ジオメトリのチェックと修正」をご参照ください。
- 64 ビットのバックグラウンド処理をインストールして、バックグラウンドでのツールの実行を可能にする
バックグラウンド処理では、ツールの 64 ビット モードを使用し、プロセスを完了するまでにより多くのメモリを利用します。 バックグラウンド処理を有効にするには、ArcMap で、メイン メニューに移動し、
[ジオプロセシング] →
[ジオプロセシング オプション] の順にクリックします。
[バックグラウンド処理] の
[有効化] オプションをオンにします。詳細については、ArcGIS Web ヘルプ ページ「
Background Geoprocessing (64-bit)」をご参照ください。
[並列処理ファクター] を使用し、コンピューターのすべてのコアを利用することで、処理のパフォーマンスを向上させます。 並列処理ファクターの詳細については、ArcGIS Web ヘルプ ページ「
並列処理ファクター (環境設定)」をご参照ください。
- 環境設定で [ラスター解析] のセル サイズとしてラスター解像度を指定する
このラスター セル サイズがゾーンのポリゴンより大きい場合、
[ゾーン統計をテーブルに出力 (Zonal Statistics as Table)] ツールは「エラー 999999: 関数の実行中にエラーが発生しました」を返し、ゾーン解析は中断します。 エラーの発生を防ぐには、結果のラスターに適した出力セル サイズを選択します。 ラスターのセル サイズ範囲は、
[セル サイズの範囲を計算 (Calculate Cell Size Ranges)] ツールを使用して計算できます。セル サイズを指定するには、ArcMap で、
[ジオプロセシング] →
[環境] →
[ラスター解析] の順に移動して、
[セル サイズ] のドロップダウン リストから
[入力データの最大セルサイズ] を選択します。 適切なセル サイズの選択に関する詳細については、ArcGIS ブログ「
ラスター データを内挿するときの適切なセル サイズの選択」をご参照ください。
- ツールを実行する前に、ラスター データセットの統計情報を計算する
統計データが存在しないラスター データセットに対して [ゾーン統計をテーブルに出力 (Zonal Statistics as Table)] ツールを実行すると、次のエラー メッセージが返されます。
エラー:
エラー 010213: ラスター [ラスター ファイル ディレクトリ] の読み取り中にエラーが発生しました。
- ゾーン フィールドに NULL 値が含まれないようにする
[ゾーン フィールド] に NULL 値が含まれていると、ツールが失敗し、"エラー 999999" が返されます。 このエラーを解決するには、NULL 以外のフィールド値をコピーして新しいフィールドに貼り付け、NULL 値のみを含む元のフィールドを削除します。 新しいフィールドに対して
[ゾーン統計をテーブルに出力 (Zonal Statistics as Table)] ツールを実行します。 別のフィールドへのフィールド値のコピーに関する詳細については、「
テーブルのレコードをコピーし貼り付ける」をご参照ください。