サマリー
航空写真や他のラスター タイプ ファイルは、時間の経過に伴う変化を調べるための優れた方法です。 多くのデモに含まれているタイム スライダーを使用すると、画像を繰り返し表示して、スプロール現象、森林破壊、地形の変化などの要因を確認できます。
手順
収集日ごとにラスターの状況変化を表示するには、ラスターをモザイク データセットに追加します。 モザイク データセットには属性テーブルが存在するため、フィールドを追加して、モザイク データセット内のラスターにメタデータを含めることができます。 次にマップ内で属性テーブルをタイム スライダーで使用することで、日付ごとに画像を次々に表示できます。
下記の手順は、日付または時間情報をモザイク データセットに割り当てる方法を示しています。
- ジオデータベースを右クリックして、[新規作成] → [モザイク データセット] の順に選択するか、[モザイク データセットの作成 (Create Mosaic Dataset)] ツールを使用して、ジオデータベース内部にモザイク データセットを作成します。
- モザイク データセットを右クリックし、[ラスターの追加] を選択して、該当するラスターを追加します。
- ArcMap にモザイク データセットをインポートまたは追加します。
- [コンテンツ] ウィンドウでモザイク データセットを右クリックして [開く] を選択し、属性テーブルを開きます。
- [テーブル] ウィンドウの左上にある [テーブル オプション] アイコンをクリックし、[フィールドの追加] を選択します。 フィールド名を指定して、フィールド タイプとして [Date] を選択します。 [OK] をクリックします。
- [エディター] ツールバーを使用して、編集セッションを開始します。
- データセットの収集日に基づいて、新規に追加した日付フィールドに値を入力します。
- 編集結果を保存し、編集を終了します。
- [コンテンツ] ウィンドウでモザイク データセットを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
- [時間] タブで、[このレイヤーで時間を有効にする] チェックボックスをオンにします。
- 選択されている日付フィールド (時間フィールド) が、ステップ 5 で新規に作成されたフィールドであることを確認します。
- [計算] をクリックして、レイヤーの時間範囲を計算します。
- [時間] ウィンドウの左下隅にある [データを累積表示] チェックボックスをオンにします。 この設定によって、タイムスタンプ間で画像が非表示にならないようにします。 [適用] → [OK] の順にクリックします。
- [標準] ツールバーで、[タイム スライダー] ボタンをクリックして、タイム スライダー ウィンドウを開きます。
- [再生] をクリックして、時間の経過に伴うラスターの変化を表示します。