CAD にエクスポートされたアノテーションが間違った位置に移動される

説明

CAD にエクスポートしたときのジオデータベース アノテーションのテキスト位置、フォント、色の問題は、お客様から頻繁に寄せられています。 この記事の手順は、これらの問題の解決に役立ちます。

Note:
The solution provided in this article applies to ArcMap, and has not been confirmed to work in ArcGIS Pro.

原因

ジオデータベースのアノテーションのアンカー ポイントは、出力 CAD ファイル内のテキストのアンカー ポイントとは異なります。この問題は、すべてのバージョンの Esri ソフトウェアに存在しています。ジオデータベースのアノテーションのデフォルトのアンカー ポイントは左下 (LL) で、AutoCAD (または MicroStation) のテストのアンカー ポイントは CenterCenter (CC) です。アノテーションを CAD にエクスポートする場合、出力テキストは同じ位置にならず、より良い結果を得るためには、CAD にエクスポートを実行する前に調整が必要な場合があります。

解決策または対処法

フィーチャクラスを CAD にエクスポートする前にアノテーションの位置を調整するには、アノテーション属性テーブルの HorizontalAlignment フィールドと VerticalAlignment フィールドの値を変更して、位置の差を補正します。これらのフィールドはどちらも数値フィールドであり、表示される値はそれらの数値のエイリアスです。属性テーブルに表示されるエイリアスに関連する値を次に示します。

HorizontalAlignment の値:

• 0 は、フィールドの「左」として表示します
• 1 は、フィールドの「中央」として表示します
• 2 は、フィールドの「右」として表示します

VerticalAlignment の値:

• 0 は、フィールドの「上」として表示します
• 1 は、フィールドの「中央」として表示します
• 2 はフィールドの「ベースライン」として表示します
• 3 は、フィールドの「下」として表示します

エクスポートされたアノテーションの出力位置を調整するには、適切なフィールドでこれらの数値を計算して、ジオデータベース アノテーションを下および左に移動します。アノテーションを CAD にエクスポートした後、HorizontalAlignment と VerticalAlignment の値を再計算して元の値に戻します。これは完璧な解決策ではありませんが、ユーザーは出力アノテーションを出力 CAD ファイルの元の位置により近づけることができます。

特定のフォントを使用してアノテーションを CAD にエクスポートするには、アノテーション フィーチャクラス属性テーブルに、テキスト フィールドまたは文字フィールドとして定義された「TxtStyle」という名前のフィールドを追加し、フォントの名前を格納するのに十分な長さにします。フィールドにフォントの名前を入力します。警告: 指定したフォントは、AutoCAD ファイルを開くコンピューターにインストールされている必要があるため、指定したフォントが実際にそのコンピューターで使用できることを確認してください。

テキストを特定の色にする必要がある場合は、Short Integer として定義された「Color」という名前のフィールドを属性テーブルに追加し、目的の CAD 色番号をフィールドに設定します。AutoCAD の標準的な色番号には、次のようなものがあります。

1 = 赤
2 = 黄
3 = 緑
4 = シアン
5 = 青
6 = マゼンタ
7 = 白/黒など、AutoCAD の描画キャンバスの色によって決まります。

「色」オプションは MicroStation でも使用できますが、MicroStation ではカスタム シンボル ファイルを使用しているため、MicroStation では一貫した色番号を使用できません。

Warning:
Geodatabase annotation created using Maplex will not export to CAD.  Maplex annotation supports properties like "spline" which are not supported in AutoCAD or Microstation.  For annotation that will be exported to CAD the annotation must be generated from labels created with the Esri Standard Label Engine.